「生活感があってどこか垢抜けない」イメージから、見事脱出しつつある街・幡ヶ谷の魅力

A、他の街でも有名なオシャレな美食店が急増したから

京王線なので新宿のイメージが強いが、渋谷区。


幡ヶ谷には、今も連日満席の餃子店『您好』や焼き鳥の『ミヤザキ商店』に、惜しまれつつ閉店した焼肉『大昌園』などの人気店が点在し、食の感度が高いエリアであった。

さらにここ数年、他の街にも名を轟かせるお洒落な美食店が急増。その代表格が『SUPPLY』『will o'wisp』だ。

2019年1月にオープンした『SUPPLY』は、自由なセンスで生み出されるイタリアンとヴァン・ナチュールの酒場。シティポップや 90年代JPOPが流れる空間と集う客のこなれ感があり、ゆるっと飲める。

また2020年2月、駅近にオープンした『will o'wisp』は代々木公園の人気ビストロ『PATH』出身の光安北斗さんがオーナーシェフ。フレンチを軸にボーダレスな発想で作る料理は端々に技術と洗練されたセンスが光る。こちらでも料理に合わせるのはヴァン・ナチュールだ。

『will o'wisp』。洋と和のテイストが入り混ざる洒落た店内。料理は本格的ながら、雰囲気と接客はラフで居心地がいい


そう、今の幡ヶ谷は、ビストロ、カフェ、焼肉屋に至るまで、ヴァン・ナチュールを置く店がとにかく多いのだ。

そのキーとなるのが、西原商店街沿いにあるヴァン・ナチュール専門の『wineshop flow』の存在。角打ちスタイルで、先述の2軒からここへ流れるコースが鉄板になっている。

そもそも、幡ヶ谷が変貌を遂げた流れについて、『SUPPLY』のソムリエ小林希美さんに聞くとこんな答えが。

「渋谷、奥渋、代々木上原あたりのヴァン・ナチュールを扱う店で働いているスタッフが、自転車で通えるということで幡ヶ谷近辺に住む人が多かったんですよね。あとは、上原でお店を出したいけど家賃の関係で幡ヶ谷に……というケースも聞きます」

『SUPPLY』。平日でも開店直後から席が埋まる人気店。シェフのセンスが炸裂したワインの進む料理はハズレなし!


上原や奥渋由来のナチュラルな空気感と、ラフで親しみやすい雰囲気。

そんな空気が今の幡ヶ谷にあり、それに引き寄せられるように「上原や奥渋あたりで飲んでいた感度の高い人たちが、坂を上って足を延ばしてくれるようになった」(小林さん)という。

街全体がフランクだから、休日にカジュアルな装いで訪れる人も多数。



単なる"住みやすい街"から脱却し、注目の美食店が賑わう幡ヶ谷は、いま注目すべき最強エリアといえよう。

幡ヶ谷の街並み


幡ヶ谷は甲州街道沿いの街であり、一本道を入ると商店街や飲食店が連なる。

駅から少し離れると、街道沿いにお洒落なお店が現れるのだ。こちらは幡ヶ谷随一の人気店である『SUPPLY』周辺。

『will o'wisp』の常連さんをキャッチ!


目黒 愛さん。刺繍作家でお店に作品も展示中。

「幡ヶ谷は人と人とのつながりが強い街。実は光安シェフとの出会いも飲み屋で偶然(笑)。誠実な料理が好き!」

『SUPPLY』の常連さんをキャッチ!


岡本靖正さん。「仕事帰りにフラッと立ち寄ります」。だいたい週一で訪れるそう。

「ここでがっつり食べて飲んで、『wineshop flow』に行くのがいつものコース」

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