知らず知らずのうちに、まるでバンパイアのように男からエネルギーを吸い取る女。
人は彼女のことを、こう呼ぶ。「エナジーバンパイアだ」と。
付き合ったら最後、残された者には何も残らない。それでも自分が踏み台にされていることを分かりつつ、彼女に執着してしまう。
気づけばもう、次なるターゲットのもとに行ってしまっているというのに。
…誰か教えてくれないか。あの子を忘れる方法を。
◆これまでのあらすじ
えりかに彼氏がいることを知っていながら、一晩を共に過ごしてしまった裕紀(ゆうき)。目覚めた後に罪悪感を抱くも、彼女はすでに破局していたことを知る。
そのまま勢いで告白し、二人は付き合うことになったが…?
▶前回:付き合う前の女の部屋で、一夜を明かしてしまった。翌朝、彼女が漏らした“まさかの本音”に…
「裕紀、最近調子良さそうだな」
朝、ジムのスタッフルームでオープンの準備を進めていた裕紀に、同僚の三井が声をかけてきた。
「そうか?別に普通だと思うけど」
なんでもないフリをして、タブレットで今日のスケジュールを確認する。
―さすがにクライアントと付き合い始め......
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この記事へのコメント
(それをうまく描くのはライターさん大変そう!)