「会いたかったよ」と抱き寄せられて…。なのに2回目のデートで、男が突然帰った理由

―長谷川七瀬（30歳／独身／彼氏ナシ）

「来年には絶対結婚する！」

そう宣言した女が企てたのは、ニューノーマル時代の新しい婚活のカタチ。

必要なものは「過去の男たちの記憶」、以上。

◆これまでのあらすじ

棚卸しリスト1番目の光司にフラれ、自分自身の結婚への執着や焦りが原因かもしれないと反省した七瀬。

「婚活を楽しむ」と決め、2番目の寛人にコンタクトし、久しぶりに再会したが、家に来ないかと誘われて…。

▶前回：「話し足りないから、ウチくる？」昔イイ感じだった彼の家に、30歳女が誘われたら…

「……話し足りないし、ウチくる？」

突然の問いかけに七瀬が考えあぐねていると、寛人が「どう？」と首をかしげた。

「寛人は今、どのへんに住んでるんだっけ？」
「ここから歩いてすぐのとこ。最近引っ越したんだ」

ーなるほど、家の近くに呼び出されたってわけか…。

店......