シセイドウパーラー

資生堂パーラー 銀座本店

『 資生堂パーラー 銀座本店』の伊勢海老と鮑のスペシャルカレーライス

カレーは、瑞々しく色鮮やかなサラダとコーヒー付きで¥10,500。隠れた名物である4種類の“薬味タワー”も恭しく登場

「銀座の新名物を」の気概が生んだ逸品

遡ること12年前。「東京銀座資生堂ビル」のリニューアルオープンを記念し『資生堂パーラー』の目玉メニューとして考案されたのが、この、伊勢海老と鮑が主役のカレーだ。

カレーが1万円以上、と聞けばまずは驚くが、この堂々たる盛り付けを見れば、合点が行くではないか。実際のところ、今では一カ月に約100食注文が入る人気の料理として定着。実は、一時期品書きから外したこともあったが、問い合わせが多く、復活を果たしたという。

単に伊勢海老と鮑をトッピングしただけではなく、当然ながらベースにも伊勢海老のエキスをプラスし、このカレー専用のルウに仕上げている。じわりと広がる旨みは、嗚呼、海の恵み。

そして、堂々とした佇まいの伊勢海老と鮑は、産地は決めずにその日に入る良いものを厳選。撮影当日は、愛媛の伊勢海老と三陸の鮑が使われた。

プリプリの伊勢海老、柔らかな鮑を、豊かなコクをたたえたルウと共に。なんとも豊かな気持ちになるご馳走カレーは、現在伊勢海老の禁漁期間につきお休み中。8月上旬再開予定につき、予約はしばしお待ちを。

左.オーダーすると、フランベワゴンが席のそばに設えられ、目の前で仕上げてくれる、という寸法。店内の注目の的だ

右.ピカピカに磨き上げられた銅製のフライパンで、あらかじめ軽くボイルした伊勢海老と鮑をバターソテーに

左.バターの匂いと焼ける音にうっとりしているのもつかの間、フランベしてブランデーの香りを纏わせてフィニッシュ

右.伊勢海老と鮑、それぞれの身を食べやすい大きさにカットしたら、お皿にサーヴ。ライス、そしてルウを盛って完成だ

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