坂の上に現れたおとぎ話のような新店! 六本木で話題のフレンチで心温まる体験を

綺麗な断面にも見惚れる。確実に食べたい場合は予約時にオーダーを


20年間作り続ける逸品は、食材の見事なテクスチャーに歓喜する


中でもシグネチャーとも呼ぶべき一品は、開業当初から変わらない「じゃがいもと太刀魚 フォアグラの重ね焼き」。

脂が乗った太刀魚をふんわりと焼き上げ、濃厚なフォアグラとともにいただくこのメニューは、フライパンと太刀魚の間に敷いたジャガイモからの蒸気で、身をふんわり焼き上げるのがポイント。

具材とクスクスの織りなす食感が見事


具材ごとに仕込みを変え、食感の多様性を表現


また、色鮮やかな料理も真骨頂のひとつ。

前菜の「魚介のタブレ バジル風味」は、クスクスをベースに、甘海老、たこ、うに、 いか、ホタテといった魚介類、トマト、アボカド、きゅうり、さらにミントやパクチーなどのハーブ類をミックス。

後から立ち上がるスパイシーな味は、なんと親交のある中国料理店、『わさ』の山下シェフが「使ってよ」と持参したラー油だとか。

まさに、ベテランシェフの競演が楽しめる一皿だ。

主張の強い料理をまとめあげる。センスが光る一品


トリュフと白子が互いの長所を引き出し合った名品


もちろん、高級食材の扱いもお手のもの。

こちらはイタリアから届いたばかりの至宝、旬の白トリュフを堪能できる「トラフグの白子のポアレ 根パセリと白トリュフ添え」。

ソースにトリュフのみじん切りを入れ、かつトリュフで白子を包み上げる。白子のクリーミーさとトリュフの香りが渾然一体となる。

それぞれの味を、余すことなく味わう一品。事前にビネガーをまとわせるなど、細かい仕込みが随所に効いている。


フレンチの王道を知りつつ、時代に合わせてアップデートする料理。決して古びれることなく、むしろ現代風のセンスを体現している。

店の空気感と相まって、大切な人と、大切な時間を過ごすのに、これ以上のお店はないだろう。

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