市川猿之助を魅了した、「中華の技のデパート」と評される名シェフの、渾身の一皿とは

TBS系ドラマ『半沢直樹』で主人公の敵役である伊佐山泰二を演じ、話題となった市川猿之助さん。

颯爽と歩くスーツ姿を目にすると、「詫びろ!」という台詞、そして従兄弟の香川照之さんとともに二大顔芸とまで称された伊佐山の表情が甦ってくる。

最近はバラエティ番組での露出も増え、多忙な日々を送る猿之助さんをお連れしたのは青山の中国料理店、『慈華 itsuka』。

近年の高級中華人気を後押しする同店で、好物のフカヒレに舌鼓を打ちつつ、食へのこだわりや今年の活躍について語ってもらった。

その模様を、今日と明日の2日に渡ってお届けしよう。

店内は天然木と石を使ったモダンで落ち着いた雰囲気。中国料理界で名を馳せるオーナーシェフの田村亮介さんが、「日本でしかできない中国料理を表現したい」と考え、使用する木材も吟味したという


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美食の限りを尽くせる、名店のシェフの中国料理



青山通り沿い、カッシーナの角を曲がり路地を少し歩く。名店がひそやかに軒を連ねるエリアのビルの2階に〝慈華〞はある。

2019年末にオープンした〝慈華〞は、19年4月、建物の老朽化で閉店した『麻布長江 香福筵』のオーナーシェフ、田村亮介さんの店と言えばピンと来る人も多いだろう。

「中華の技のデパート」とも評されるシェフの技巧に魅せられた食通たちの間で話題となり、この一年で瞬く間に名店の仲間入りを果たした。

「行く店の候補が来たとき、この店がいいと思ったんですよね」

実は〝慈華〞は市川猿之助さんのご指名。素材を活かした料理を、最高の空間とサービスで提供するという名シェフの理想を具現化したこの店は、歌舞伎界の手練れをも魅了するのだ。

予定よりも早めに到着した猿之助さんを大きな円卓がある個室へとご案内した。普段から、外食することが多いが、人の目を気にすることはないという。

好きな料理のジャンルを尋ねると、「和食、中華、イタリーですね」と即答。

中でも「フカヒレの姿煮」は好物ということで、今回、中国料理界の名シェフが手がける一皿を味わっていただくこととなった。

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