振り返れば、そこにいる Vol.2

片思い中の男の後を、こっそり追ってみたら…?女が見てしまったショックな光景

彼のことが、好きで好きでたまらない。…だから私は、どこまでも追いかけるの。

好きすぎるせいで、何度も連絡してしまう。愛しいから、絶対に別れたくない。彼を離したくない。

こんな愛し方は異常だろうか…?だけど恋する女なら、誰だってそうなる可能性がある。

「私の方を振り向いて。ちゃんとあなたの、そばにいるから」

これは、愛しすぎたゆえに一歩を踏み間違えた女の物語。

◆これまでのあらすじ

東京本社からやって来た佐伯に、一目惚れした仁美。「仕事の相談をしたい」と言い、うまく飲み会をセッティングした仁美は、その夜、自身の部屋で佐伯と一夜を共にしたのだった。

しかし浮かれる仁美とは対照的に、佐伯の態度は冷たくて…?

▶前回:「私のことアリじゃなかったの?」オトせたと思っていた男の態度が、翌朝になって急変したワケ


―佐伯さん、どうしてメール返してくれないんだろう。

オフィスのデスクにノートPCを広げた仁美は、頭を抱えていた。

やはり佐伯は自分のことを「軽い女だ」と思い、興味をなくしてしまったのだろうか。仁美はいきなり自分の家に誘ったことを後悔し始めていた。

それでもやっぱり佐伯のことを諦めきれない。いてもたってもいられなくなった仁美は、まだ彼からの返事も来ていないのに、さらに私用のスマホからもメールを送ってしまった。

返ってこない時間が長くなればなるほど、焦りと共に、あの幸せだった夜のことを思い出してしまう。

―1回だけでいいから、もう一度佐伯さんと…。

そんな思いでいっぱいになる。

すると、モヤモヤを抱えていた仁美のもとに、ようやく佐伯からの返信が届いたのだ。

やっと来た佐伯からのメールをすがるような気持ちで開封するが、そこには『研修お疲れさまでした』というあっさりとした内容しか書かれていない。

仁美は悲しみのあまり、呆然としてしまった。

―あっ…!

しかし佐伯のメールを最後まで読んだ仁美は、スマホを握りしめながら、パッと明るい表情になったのだ。

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