近年、日本橋に商業ビルや飲食店が増え、街の勢いが増している。
今年9月1日にオープンしたジャパニーズレストラン『KINZA(キンザ)』もそのひとつ。
近代的かつ既視感なき内観と華やかな日本料理が揃う一店だ。
日本橋の中心に誕生した、開放感あふれるジャパニーズレストラン
日本橋の飲食店と聞くと、老舗店を思い浮かべる人も多いはず。しかし、9月に誕生した『KINZA』はその概念を覆すユニークな新鋭だ。
まず店に入って期待を上げるのが、エントランスに置かれた日本酒がずらりと並ぶ大きなセラー。
そして天井が高く広い店内(139席)を進むと、オープンキッチンを中心にカウンター席やテーブル席があり、活気溢れるムードは海外のレストランの空気感さながら。
さらに圧巻なのが頭上二面にわたる巨大な“デジタル絵巻”だ。画面には200年前の日本橋の街並みが映し出され、その中で行き交う人々の動きは見ていて飽きない。
その空間でいただけるのは、和の食材による華やかな創作料理。
メニュー表には聞き覚えのあるものも多いが、例えば「おでん」は無化調の鶏ガラの出汁で、「南蛮漬け」は椎茸を主役にするなど、惜しみない手間やアイデアが加味されている。もちろん日本酒のいい肴も多数揃う。
そんな未知なるジャパニーズレストランは、大人の遊び場としてふたりの時間を盛り上げてくれるだろう。
迫力満点のデジタル絵巻に注目!
デジタル絵巻には朝昼夕ごとに3パターンの動画が映され、人の動きや鳥の種類まで変わる。
画面中央に映る赤いのれんのかかる一角がこの店のあった場所。なお、店名はかつて日本橋が「金座」であったことに由来する。
盃を進ませるメニューの一部をご紹介!
葱と仁淀川山椒が効いた「大海老の唐揚げ」1,480円。
プリッとした大ぶりの海老に厚切りのレンコンが添えられ、ボリューム感満点。
鯖、鰯、宗田鰹、焼きアゴからとったコク深い出汁に鶏ガラを加えた無化調スープによる「おでん」。
上から右回りに揚げた大葉をのせた「ジャンボマッシュルーム」580円、長時間煮込んだ「大根」380円、肝が濃厚な「白バイ貝」730円。
低温調理で火入れしてから炭火で焼き上げた「黒毛和牛の肩ロース(150g)」2,680円。
大根おろしと生姜入りの醤油だれで食べる旨味の強い肉は、骨太な日本酒と合う。
歴史と近代的な雰囲気を同時に感じることのできるこの店は是非一度訪れてみていただきたい。
※この記事は2020年10月時点の取材記事です。
外出をされる場合には、感染予防・感染対策を万全にしてお出かけください。
■店舗概要
店名:KINZA
住所:中央区日本橋室町2-1-1 三井二号館 1F
TEL:03-6262-7406
営業時間:ランチ 11:00~15:00
カフェ&軽食 15:00~17:00
ディナー 17:00~23:00
定休日:無休
席数:191席(店内139席、テラス席52席)
URL:https://byo.co.jp/kinza/