ヒマジョ Vol.11

「なんか安っぽいよ」と男から言われた女。複数の男と楽しむ、26歳の美女に訪れた悲劇

2020年。今までの「当たり前」が、そうではなくなった。前触れもなく訪れた、これまでとは違う新しい生活様式。

仕事する場所が自宅になったり、パートナーとの関係が変わったり…。変わったものは、人それぞれだろう。

そして世の中が変化した結果―。現在東京には、時間が余って暇になってしまった女…通称“ヒマジョ”たちが溢れているという。

さて、今週登場するのはどんなヒマジョ…?

▶前回:子どもが産まれたばかりで、どうして他の女と…?許せない夫の行為に、妻がやった事とは


ー2019年9月

「文香、聞いてよぉ〜彼氏からもう1週間も連絡がないの。もう飽きられちゃったのかな...」

『EVOLTA』のテラス席で、パスタを食べながら嘆いているのは、親友のひかりだ。

付き合って3ヶ月になる商社マンの彼氏の悩みを、私は彼女から頻繁に聞いているのだが、毎回内容は似ている。

連絡が遅いだの、会いたい頻度が合わないだの、そういう悩みだ。

私とひかりは同い年で、26歳。お互いに昔は、それなりに有名なブロガーだった。

私は今もインスタグラマーとして案件をこなしているが、本業は会社員。渋谷区にあるPR会社に勤めている。

特定の彼氏はずっといない。…というか、必要だと思わない。

さっきから延々と愚痴をこぼし続けるひかりを見て、私は小さく微笑んだ。

「なんか、いいね」

「え?文香ってば、何がいいの〜。最悪だよ。ストレスで夜もなかなか寝つけないしさ」

「いやいや、そのくらい悩む恋をしてるのが羨ましいなって。恋愛はそうやって時々"病む"のが醍醐味でしょ」

そう言ったものの、全然羨ましくなんかなかった。だって、精神がすり減り、睡眠障害になる恋愛に何の意味があるのだろう。

私は、嘘の笑顔を浮かべたままグラスに残ったシャンパンを飲み干し、スマホを手に取った。

Fumika♡:仁さん何してる?

お気に入りの美容師・仁に素早くLINEする。ひかりの話に耳は傾けているが、頭の中は彼のことでいっぱいだ。

Jin:撮影おわったとこ。会えるの?

Fumika♡:うん!場所教えて。

ーほらね。すぐ返事がきた。

会いたい時に好きな男とすぐ会える私は、ひかりとは違う世界にいるのだ。

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