
「これが、略奪女の末路です」二番手にしかなれない女の、屈折した日々とは
“思い出”はときに、“ガラクタ”に変わる。
ガラクタに満ちた部屋で、足を取られ、何度も何度もつまずいて、サヨナラを決意する。
捨てて、捨てて、まだ捨てて、ようやく手に入る幸せがある。
合言葉は、ひとつだけ。
「それ、あなたの明日に必要ですか?」
◆
徳重雅矢は、お片づけのプロ。カリスマ整理収納アドバイザーだ。
“お片づけコンシェルジュ”を名乗る雅矢は、新人アシスタントの樋口美桜とともに、まるで魔法のように依頼人の部屋を片づけ、過去との決別を促し、新たな未来へ導いていく。
今回の依頼人は…倉持愛美(23)、監査法人OL。
雅矢と美桜の間に亀裂を走らせる彼女の、正体とは。
▶前回:結婚願望ナシの男に「家庭を持ってもいいかも」と思わせた、未亡人の重すぎる言葉
「この依頼人は…私には無理です。ごめんなさい」
美桜は、怒りと恐怖に震えながら、雅矢にそう告げた。
―どうして?どうして愛美ちゃんが…。
次の依頼人の名前を見たとき、美桜は血の気が引いた。
同姓同名の別人だと信じようと、何度もメールフォームからプロフィールを確......
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この記事へのコメント
のほほんと生きてられたらなんかシャクに触るし。