東京テラス族 Vol.9

「おじさんの相手するのに飽きた?」年の差恋愛をしていた女が、友人から罵倒された出来事

—“何者かになりたい”。

東京で生きながら、漠然とそう願ったことはないだろうか。

複雑に関係が絡み合う、“テラス族”の男女4人。彼らがいつも集うのは、とびきりの雰囲気の中でお酒や料理が堪能できる、東京のどこかのテラス席。

今ここに、熱くて切ないラブストーリーが始まるー。

◆これまでのあらすじ

裕太の父親の会社が倒産したものの、誰にも言えずに悩む裕太。裕太の異変に優子はすぐに気がついたが…?

▶前回:「恥ずかしくて、絶対誰にも言えない・・・」豪遊していた34歳の男に、突然訪れたピンチ


麗華の場合。


何となく、裕太の様子が変だとは気がついていた。

先日青山に出来たばかりの『THE TOP』に行った時から、いつもの裕太とは何かが違う。

—麗華:裕太、今週土曜にランチでもしない?


そう誘ってみたものの、裕太からの返事はどこかボヤッとしている。

—裕太:今週土曜か…ちょっと厳しいかもだから、また連絡するね。


裕太から断られるなんて、初めてだった。モヤモヤした気持ちを抱えると同時に、僅かな不安がよぎる。

“どうかしたのかな?”それくらいに捉えていたところ、優子からLINEが入った。

—優子:麗華、来週土曜のお昼空いてる?ランチでもしない?二人きりで。


こちらも、妙な胸騒ぎがする。優子と二人でランチなんて、いつぶりだろうか。

けれども断る理由もなくて、私は土曜のお昼、優子が待つお店へと向かったのだ。

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