—“何者かになりたい”。
東京で生きながら、漠然とそう願ったことはないだろうか。
複雑に関係が絡み合う、“テラス族”の男女4人。彼らがいつも集うのは、とびきりの雰囲気の中でお酒や料理が堪能できる、東京のどこかのテラス席。
今ここに、熱くて切ないラブストーリーが始まるー。
◆これまでのあらすじ
麗華が裕太の事を好きだと気がつき始めた優子。そんな優子は、裕太を諦め修二に行こうとするが…?
▶前回:「誰かに自慢できるような旦那さえいれば…」同級生の集いに顔を出す、30歳女のもくろみ
裕太の場合。
「え?嘘だろ…??今なんて…??」
弱弱しい声が、口から漏れる。僕は実家のリビングで、信じられない現実に直面していた。
震える手をぎゅっと握りしめながら、不意に思い出すのは、かつて友人から言われた言葉だった。
“お前の家、毎週末家族でご飯食べているの?”
大人......
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この記事へのコメント
他の二人にはもっと言えないでしょ。
次週、麗華はそのことを知って、優子を呼び出したりしてないかな?
「わたしは、どんな状況でも裕太が好き。優子はどうなの?」
くらいは言って欲しい。麗華には、既婚者彼氏との関係をどうにか精算して欲しいけど。
他の三人はともかく、優子のお財布は大丈夫なんだろうか?
まあ、もうじき裕太も電車仲間になるけどね。