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東京テラス族 Vol.8

「恥ずかしくて、絶対誰にも言えない・・・」豪遊していた34歳の男に、突然訪れたピンチ

—“何者かになりたい”。

東京で生きながら、漠然とそう願ったことはないだろうか。

複雑に関係が絡み合う、“テラス族”の男女4人。彼らがいつも集うのは、とびきりの雰囲気の中でお酒や料理が堪能できる、東京のどこかのテラス席。

今ここに、熱くて切ないラブストーリーが始まるー。

◆これまでのあらすじ

麗華が裕太の事を好きだと気がつき始めた優子。そんな優子は、裕太を諦め修二に行こうとするが…?

▶前回:「誰かに自慢できるような旦那さえいれば…」同級生の集いに顔を出す、30歳女のもくろみ


裕太の場合。


「え?嘘だろ…??今なんて…??」

弱弱しい声が、口から漏れる。僕は実家のリビングで、信じられない現実に直面していた。

震える手をぎゅっと握りしめながら、不意に思い出すのは、かつて友人から言われた言葉だった。

“お前の家、毎週末家族でご飯食べているの?”

大人......


この記事へのコメント

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No Name
優子なら、まだ分かってくれたかもしれないけどね。裕太の気持ち。

他の二人にはもっと言えないでしょ。
2020/09/05 05:2781Comment Icon6
No Name
裕太、カッコつけるな! お金持ちのボンボンじゃなくなって、優子が離れていくのが怖いのか? キッパリ諦めて貰ういい機会じゃないか!

次週、麗華はそのことを知って、優子を呼び出したりしてないかな?
「わたしは、どんな状況でも裕太が好き。優子はどうなの?」
くらいは言って欲しい。麗華には、既婚者彼氏との関係をどうにか精算して欲しいけど。
2020/09/05 05:3355Comment Icon2
No Name
相変わらず遊んでばかりだね。
他の三人はともかく、優子のお財布は大丈夫なんだろうか?
まあ、もうじき裕太も電車仲間になるけどね。
2020/09/05 06:2146Comment Icon4
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東京テラス族

—“何者か”になりたい。

東京で生きながら、漠然とそう願ったことはないだろうか。

田園調布で生まれ、私立一貫校で育った裕太(34)、同じく目黒出身の修二(34)。そして丸の内OLの優子(30)と、生粋のお嬢様である麗華(31)。

そんな4人がいつも集うのは、とびきりの雰囲気の中でお酒や料理が堪能できる、東京のどこかのテラス席。

複雑に関係が絡み合う、“テラス族”の男女4人。今ここに、熱くて切ないラブストーリーが始まるー。

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