2020.09.06
モクテルを追求し続けるスペシャリストが手掛ける
芸術作品のように繊細なラインナップに驚く!
モクテルをオンメニューで提供するホテルのバーもここ数年多くなってきているが、昨今の注目が集まる前からモクテルに力を注いでいたホテルがある。それが『ザ・ペニンシュラ東京』だ。
『Peterバー』では、2007年の開業当時からカクテルのみならずモクテルの提供にも力を入れている。海外からのゲストが多いことから、当時すでに海外では定番となっていたモクテルの需要に目をつけていたのだ。
現在、オンメニューとしてラインナップされているモクテルは10種類。季節ごとに内容が頻繁にアップデートされている。
ホテルのバーという性質上、多くのゲストに楽しんでもらえるカクテルをつくりたいという思いから、材料の保存に工夫が必要なものや、仕込みを要するものはなく、シンプルなレシピのモクテルが多いのが特徴。
ハーブを使用して香りや味わいを重ねることによって、驚くほどに繊細な味わいを実現している。一杯でさまざまな味わいの変化が楽しめるモクテルとなっている。
この繊細なモクテルを監修する、『ザ・ペニンシュラ東京』のビバレッジマネージャーを務める鎌田真理氏は、全国モクテルコンペディションで優勝したことのある実力者。
ホテル開業時から『Peterバー』のカクテルも開発している鎌田氏だが、実はお酒が飲めないそう。こういった理由からモクテルへの執着があるという。
「20年以上、世界中のモクテルを飲み続けております。昨今のモクテルブームに関しては“やっと来たか”という気持ちです。“カクテルに負けないモクテル”が前提にあり、お酒が入っていないのに入っているような気分になれるようなモクテルを目指しています」と語る。
モクテル界を牽引する鎌田氏の腕が光る一杯を堪能しないわけにはいかないだろう。
新進気鋭のバーテンダーが作り出す
唯一無二のモクテルが新しい
材料や提供方法にこだわり、モクテルに使用するシロップなども一から作り出すなど、とことんオリジナルにこだわるバーがストリングスホテル東京インターコンチネンタル『リュトモス』だ。
コンペティションでの受賞歴も多いヘッドバーテンダー高橋司氏が、ゲストの要望にあわせて自由自在に作るモクテルは数知れず。
唯一オンメニューとなっているのが「Orchard Dawn~果樹園の夜明け~」。ライチを使ったモクテルで、ジャスミンティーと相性の良いラズベリーを合わせ、シンガポールの果樹園の夜明けをイメージしている。
フレッシュライチ、自家製ラズベリーシロップ、ジャスミンティー、バタフライピー、レモンジュース、シロップのハーモニーが爽やかな味わいだ。
高橋氏は「モクテルの材料はアルコールドリンクよりも複雑で、オリジナルで作るには工夫と時間が必要となります。保存できる期間も短いのでコストもかかります。ですが、お客様に驚いていただける、素材を生かした、こだわりがわかるモクテルをつくるようにしています」と自信を込めた。
オリジナルにこだわる高橋氏の独創的なモクテルの数々をぜひ飲み比べてもらいたい。
竹芝に誕生した新しきホテルのバーが誇る
ノンアルコールでいただける洒落たミクソロジーカクテル!
今年の4月に竹芝で開業した新しきホテル『メズム東京、オートグラフ コレクション』。そのバー&ラウンジ『ウィスク』もノンアルコールのミクソロジーカクテルが多数飲めると話題だ。
アーティストのアトリエをテーマにしたバー&ラウンジとあって、五感を魅了する体験がカクテルでも楽しめる。
ミクソロジストたちが嗜好を凝らしたカクテルは全18種がラインナップ。香りや食感だけでなく、見た目でも楽しめるカクテルは、すべて著名な絵画からインスピレーションを得てつくられたという。
これら全18種類のミクソロジーカクテルは、すべてノンアルコールで提供が可能というから驚く。
なかでもフォトジェニックなのがミクソロジーカクテル「ムーンナイト」。グラスの底にライトが仕込まれた、ゴッホの「星月夜」に描かれている夜の星空をイメージしたノンアルコールカクテルだ。
バラフライピーティーとレモンのゼリーを使用して、幻想的な夜空を表現している。浮かべられたレモン風味のエスプーマを混ぜて飲むとグラスの中に夜明けが訪れるという仕掛けも。色と味わいの変化が楽しめるのがいい。
バーテンダーとしても受賞歴のあるミクソロジストが提供するノンアルコールとあって、カクテル単体の味も担保されつつ、遊び心あふれるミクソロジーカクテルをつくり上げたそう。
お酒とともに生演奏などの無料イベント「ショーケース」を楽しめるのも魅力の『ウィスク』。ここで味わう、フォトジェニックなノンアルコールカクテルは飲む価値ありだ。
自粛生活によって以前よりお酒を飲む機会が減った人も多いだろう。健康的な生活に目ざめ、アルコール断ちをする人もいるという。
とはいっても、バーの雰囲気は楽しみたい。そんな人々を中心にモクテルブームはさらに加速しそうだ。
果物やスパイスを効果的に使い、発酵や漬けこみなどの技法を生かしたノンアルコールカクテルには未知数の可能性がある。
それぞれ趣は違うが、お酒を飲まないときでも心地よいバーでの時間を過ごすことができるという共通点がある5軒に、ぜひ足を運んでもらいたい。
※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。
この記事で紹介したお店
ピーター バー/ザ・ペニンシュラ東京
リュトモス/ストリングスホテル東京インターコンチネンタル
ウィスク/メズム東京、オート グラフ コレクション
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