—“何者かになりたい”。
東京で生きながら、漠然とそう願ったことはないだろうか。
複雑に関係が絡み合う、“テラス族”の男女4人。彼らがいつも集うのは、とびきりの雰囲気の中でお酒や料理が堪能できる、東京のどこかのテラス席。
今ここに、熱くて切ないラブストーリーが始まるー。
◆これまでのあらすじ
裕太とようやく結ばれた優子。しかしその一方で、麗華はずっと思いを寄せてくれていた裕太の存在の大きさに気がつき始め…
▶前回:平凡な女と思っていたのに、あの夏の夜が忘れられない…。恋と友情のあいだで揺れる男心
優子の場合。
「あぁ〜着いたぁ〜!!!」
「やっぱり軽井沢の方は空気が澄んでいて気持ちいいね」
そんな会話をしながら、軽井沢にある修二の(お父様の)別荘に降り立った私たち。
東京より涼しくて、カーディガンが必要なほどヒンヤリとした、凛とした空気がそっと迎え入れてくれる。
「あれ......
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この記事へのコメント
大してお互いを大事に思っていないようだし自分のことばっかりで、なぜ4人でつるみたがるのか謎。