ピンク色に染まった和牛タンの驚くべきうまさ!

スタミナつけてハードな日々を乗り切る! なら

curated by
渡部 建

左.和牛たんのしゃぶしゃぶはコース¥6,300 ~(サービス料別)

右.柔らかいタン元のみを使い、特に芯の部分を厳選している

驚くべき、旨さだ。ピンク色に染まった和牛のタンは店主が言う通り、「ツルシコ」の食感。柔らかくて、臭みも皆無だ。

「塩を挽いて粉にしたのは均一に広がって、サッと溶けるから」万事がこの調子なのだ。店主は『浅草今半』の次男。自分のスタイルで和牛を提供すべく、30年以上前に独立。己が旨いと思える味を貪欲に追求し、突き進んできた。

タン専用に創案した塩は8種。相棒の豆苗もシャキシャキで、味は濃厚。聞けば、群馬・甘楽郡の“無農薬発酵堆肥栽培”とのことだ。料理はコースを基本に提供し、タンに続く鍋は黒豚、特選和牛ロースという、しゃぶしゃぶ三昧――。

「黒豚は鹿児島の純血種。出荷2カ月前より唐芋を飼料にしますから、甘い。牛ロースは無論A5で、10日から2週間熟成させている。あ、ドライエイジングじゃないよ、あれは乳牛を食べる工夫だからね」我が道を行く姿勢が痛快で、旨さには道理があることを知る。

タンしゃぶ用の塩はニンニク、柚子、チリなど、独自開発の全8種

1日6組限定の完全予約制。テーブル主体という店内も本家と異なる風情

●わたべけん
お笑いコンビ「アンジャッシュ」としての活動に加え、自身の食べ歩きブログ「わたべ歩き」で食の情報を発信し続ける芸能界のグルメ王。近著は『芸能界のアテンド王が教える 最強の店77軒』

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