夏の恋 Vol.6

出勤率の下がったオフィスで、年下イケメン男と2人…。「ひと夏の恋」と割り切れない私

今年も、夏がやってきた。

青い空、燦々と降り注ぐ太陽。そしてバケーションへの期待。夏はいつだって、人々の心を開放的にさせるのだ。

そんな季節だからこそ、あなたは“夏の恋”を経験したことはないだろうかー?

▶前回:「彼に“楽園”を見せてあげる」見た目は平凡な女が、男をトリコにして結婚した秘策


この夏買ったばかりのリネンのシャツが、刺すような日差しに透かされながらベランダではためいている。

「大丈夫、キレイになってるよ。赤ワインだから落ちないかと思ったけど、すぐに洗ってよかった」

琥珀のように透き通った茶色の目を細めながら、ベランダの彼が言った。

「ありがとう」

静は小さく返事をすると、ベッドの上で薄いブランケットを首元にたぐり寄せる。素肌に触れたベアフットドリームスのブランケットからは昨夜の彼の匂いがして、思わずため息をついた。

茶色の瞳をまっすぐこちらに向ける男…アメリカと日本のハーフである“エド”の部屋に泊まるのは、これで3回目になる。

昨夜は絶対に帰ると決めていたのに、飲んでいたオーパスワンを胸元にこぼしてしまったことでシャツを脱ぎ、また、なし崩し的に”こう“なってしまった。

仕事の帰りに部屋を訪れるという、この関係。

夏の訪れと同時に始まったけじめのない関係に身を置きながら、静は思う。

―ひと夏の恋ってやつ、ね…。

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