君が僕で、僕が君で Vol.2

夢か現実か!?身体が入れ替わってしまった美人女子大生とサラリーマンの断末魔

あの頃の僕たちは、まだ本当の恋を知らなかった

ステータス目当ての美人女子大生と、身体目当てのエリートサラリーマン

空虚なデートの翌日、目を覚ましたら、待ち受けていたまさかの展開

君が僕で、僕が君で・・・?

◆これまでのあらすじ

つれない美人女子大生・麗奈を怪しいアブサンバーに連れて行くことに成功した凌。禁断のお酒“アブサン”を飲んで記憶を失った二人の行方は・・・?


◇凌「ヒィッヒェエエッ」


情けない声が口から漏れた。人は身の毛の世立つような恐怖を感じると、大声なんぞ出せないものなのだと痛感した。

あまりの衝撃に全身が硬直し鳥肌が立った。目を見開いたまま、瞬きするのを忘れたくらいだ。僕は、目の前に広がる光景を理解することに全力を注ぐ。

「・・・・・・!?」

瞬きもせずに60秒、脳みそをフル回転させても理解することは到底不可能だった。目の前に広がる奇妙な光景を、ありのまま棒読みすることしかできない。

僕の、目の前には、

“僕”が、いたのだ。

僕は、“僕”を、

腕枕していたのだ。

僕は訳が分からないまま目の前で気持ちよさそうに寝ている“僕”の頬を小刻みに叩いた。

「おいっ…お、起きろ…起きてくれよ…」

—お酒を飲み過ぎて気を失って幽体離脱でもしているのだろう、きっとそうだ、そうに違いない、今すぐ起こさなくては大事になる。

「なぁ…頼む…まだ死にたくないよ」

僕は必死になって、目の前に横たわっている“僕”の肩を揺さぶった。

「きゃっ!きゃぁあああ」

すると、まるで女のような悲鳴と共に、隣で寝ていた“僕”が起きた。

「待って!!どういうこと?なんで目の前に“私”がいるのよ?なに、これ、幻覚?あいつ…昨日の男に変なものでも飲まされた?意味わかんない!うぅっ」

目の前にいる“僕”は、生理前の女がヒステリーを起こしたみたいにパニクって泣き始めた。

「ちょっ、ちょっとまてよ!神に誓って変なものは飲ませていない。アブサンは飲んだよ。でも幻覚作用があったのは何百年も前の話、今はその成分は入っていない。絶対にだ!」

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