モテる男は料理ができる?
近頃、「料理に目覚める男子」が増えてきている。
外資系IT企業で働く大智(だいち)は、食事はもっぱら外食かUber Eatsのズボラ男子。
だが、遠距離片思い中のスミレの気を引きたくて料理を始める。
ステキ料理男子ができあがるまでの料理と恋のストーリー。
-2019年の5月末
「スミレです。今は転勤で山形に住んでいますが、時々出張で東京にも来てます。よろしくお願いします」
食事会で彼女が自己紹介をした時、笑った時に見える白い歯が印象的な、爽やかな子だと思った。
2人は共通の趣味であるキャンプの話で盛り上がり、帰り際に連絡先を交換した。
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大智(だいち)は外資系IT企業に転職して2年目だ。前職の日系IT企業時代よりも給料が上がり、仕事の裁量も大きくなりそれなりに充実した日々を送っている。
食事会から3週間後の土曜日の昼下がり。大智はリビングのソファーで寝転びながら、LINEの画面とにらめっこしていた。スミレは新聞記者で、仕事時間が変則的だから返信のタイミングもまちまちだ。
ーLINEだけのやり取りだと話題がなくなってきたな…。
お手洗いに行こうと立ち上がると、床に脱ぎ散らかした服や靴下が目に入る。
ーそろそろ洗濯するか。あぁ、家事ってめんどくさいな。
社会人になってから一人暮らしを始めて早6年。「代々木公園の近くに住んでる」と言うと丁寧な暮らしをしてそうとよく言われるが、実際はズボラな生活を送っている。
せっかく買ったルンバは床に物を置きっぱなしにするせいで、部屋の片隅で置物になっている。
一時ミニマリストに憧れて、何もない部屋を目指し片付けに没頭していたが、気がつけば元通りになっていた。
半年前まで付き合っていた彼女とは、このズボラさに愛想をつかされ別れることになったようなものだ。
この記事へのコメント
遠距離恋愛も、お料理に目覚める男子もとても新鮮。
結婚が目的の女性や、クズ男の話はもう読み飽きちゃったから、この連載楽しくなりそう。
そう、料理って始めたらハマります、そして続けていくと確実に腕も技術も味付けもうまくなります。料理男子歴20年近い僕が保証します(勿論続けていければ、の話ですが)。
だから是非頑張ってほしい。
おこもり生活を楽しめるような知恵もあれば真似したいです。
にしても、話の本筋ではない煽り系見出し、ワンパターンではありますが、だんだん東カレ編集者の才能に見えてきました(笑)