Q2:デート中に、女性が“冷めた”理由は?
そして約束通り、次は二人きりで食事へ行くことになった。僕が予約したのは、オープンして話題になっていたフレンチだった。
「龍太さんって、お店とか詳しいんだね。ここ、来てみたかったから嬉しい!」
実はここの店は、同期の女友達から教えてもらったため、心の中で同期に感謝の意を述べる。
「真帆ちゃんは、いつもどんなご飯食べてるの?」
「友達とご飯へ行く事が多かったけど、最近は自炊が多いかなぁ。こう見えても、結構料理が得意で。 龍太さんは?」
「僕は料理が全然できないから、いつも外食。だからエンゲル係数がかなり高くて」
「そっかぁ。近くだったら、ご飯作りに行ってあげるのになぁ♡」
—それって、どういう意味??
目を潤ませながら“ご飯を作りに行ってあげる”と言うのは、だいぶ確度の高いアピールではないだろうか。
「ほら、そんな事言われると男は勘違いしちゃうから」
慌てて視線をそらすものの、真帆の積極的な姿勢は変わらない。
「いいよ、勘違いされても。私、龍太さんとだったら、いいかなって思って。それより、夜はまだまだ長いんだから、もっと飲もうよ♡」
キムタクの“ちょ。待てよ”の正しい使い方が分かった気がする。今、こういう場面で言うのだろう。
ー”僕とだったらいいよ”って今言った?夜はまだまだ長い・・・?
ということは、つまり・・・。
ーこれって”抱かれてもいい”ってこと??
完全に良い雰囲気でクロージングできそうなこのデート。かなり手ごたえがあった。盛り上がっていた僕たちは、その流れで2軒目も行くことにした。
お会計を貰いつつ、移動先を考える。チャラついた店だと遊び慣れていると思われそうだし、近くで行ける良い雰囲気の店を探す。
「どこがいいかな…って、いいよここは俺が払うよ」
会計が運ばれてきたと同時に、お財布を出そうとしている真帆を僕は慌てて止めた。
「いいの?この前もご馳走様になったのに」
「大丈夫、領収書切れるから。そういえばこの前も切れたから、気にしないでね」
「そっか。ありがとう!」
支払おうとしてくれた真帆に感動しながら、以前クライアントの人に連れてきてもらった近くの隠れ家っぽい店へと移動し、しっぽり二人で楽しむことにした。
「この後、どうする? 」
そろそろ、時間である。答えが、今出る時だ。
そう意気込んでいたのに、真帆はまさかの言葉を発したのだ。
「あ。もう終電の時間だ!帰らないと」
「え?終電??」
驚きを隠せない僕。さっさと帰り支度をはじめる真帆。さっきまで”抱かれてもいい”とまで言っていた女性は、どこへ行ったのだろうか。もう、何が何だか分からない。
「次はいつ会えるかな?」
「うん、また連絡するね♡」
彼女はそう言って、颯爽と去っていった。
もちろん、ここから連絡は来なくなってしまった。僕は何をどうすべきだったのか、誰かこの答えを教えて欲しい・・・
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「これは萎える…」男のNG行為とは
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この記事へのコメント
デート代領収書って…
領収書切れたならこっちが出した2000円の行方はw
てか領収書切れたとしても余計なこと言うなよw