恋愛依存症 Vol.4

男を追って、こっそり旅先まで押しかけたら…。女が部屋で目撃した、ショッキングな光景

童顔で可愛いルックスと、明るく物怖じしないキャラクター。男を振り回す天性のあざとさから、寄ってくる男はよりどりみどり。

ただし、それも交際前までー。

付き合う前はモテるのに、交際期間は最長3ヶ月。恋愛が全く続かない女。31歳の絵麻も、そんなうちの一人だ。

なぜなら彼女は、いわゆる「恋愛依存症」の女。重すぎて、いつも男に逃げられてしまう彼女が、幸せを掴む方法とは?

◆これまでのあらすじ

食事会で出会った潤平といい感じになる絵麻。だが、潤平は出会ってすぐには、女性と付き合えないという。絵麻は潤平の誕生日にとんでもないサプライズを思いつくが…


「え!?絵麻?なんで、ここにいるの?」

潤平が私に気づき、ホテルのロビーで驚いた声を上げた。

その後ろには、私の見知らぬ男、そして女が同じようにポカンと口を開けて立ち尽くしている。

私は潤平のもとに駆け寄った。

「その人たち、誰なの?どうしてこんな時間にホテルに来てるの?説明してよ」

彼は、まだ状況が飲み込めていないようだ。

それもそうだろう。私は、友達の結婚式で福岡まで来た彼を、黙って追いかけてきたのだから。

「潤平、女いたのかよ〜水くさいなぁ。言ってくれたら遠慮したのに」

連れの男が、吐き捨てるように呟いた。

私が切ない気持ちでずっとロビーで待っている間、この男は潤平を連れ回し、さらにホテルの部屋で飲み直そうとしているのだ。潤平よりも、この人たちに怒りの矛先が向く。

「あの...はじめまして。私たち栗原と同じ会社の者です」

今度は女の方が、急に丁寧に喋り始めた。

「明日、同期の結婚式があるんですけど。久しぶりの集まりで、楽しくて飲み過ぎてしまって...。遅くまで潤平借りて、ごめんなさい」

勢いよく頭を下げ謝罪されたが、それが異様にわざとらしく、むしろ私の神経を逆撫でする。途端に何もかもがどうでもよくなり、この場から立ち去りたくなった。

「いえ。私、潤平の彼女でもないですし、勝手に来ただけなので。どうぞ、楽しんでください」

そう言い放ち、ホテルの外に出ようとすると、潤平が駆け寄り、腕を掴んだ。

「ちょっと絵麻、待って。こんな時間にどこ行くんだよ!こいつら帰すから、話そう。ね?」

引き止めてくれたことが、せめてもの救いだった。もしこのまま外に出て、追いかけて来てくれなかったら、自分が何をするかわからない。

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