東麻布の住宅街に潜む10室のみの高級デザインホテルに、知る人ぞ知るレストランがあるのをご存知だろうか?
本格的なフレンチから和食まで、ライブキッチンで楽しめる、コンセプトの際立った美食空間を覗いてみよう。
昨年、東麻布に開業した『hotel azabu ten』。海外のラグジュアリー層にも人気のこのデザインホテルに併設されるレストラン『totanuki』は、まさにそれを叶える本命として注目を集めている。
オレンジオニキスを使った洗練されたカウンターが印象深い、開放的な美食の空間。
注目してもらいたいのが、隠れ家レストランで重要となる、プレゼンテーションだ。
ホテル1階にひっそりと構えたレストランの中に入ると、ゲストの心をときめかせる仕掛けがある。
これが一流の大人が『totanuki』に通いたくなる理由だろう。
通常、ホテル1Fのレストランは人の喧騒が気になる場合も多いが、こちらはミニマルさとラグジュアリー感を備えた落ち着いた雰囲気が魅力。
ここでのお楽しみはなんといっても、熟練のシェフと職人によるフレンチ、和食のそれぞれのコースが、すべて目の前のオープンキッチンで調理、提供されることだ。
コースはもちろん、アラカルトメニューも用意しているのでスタッフとコミュニケーションを取りながら自分好みの“コース”に仕立てるのも楽しい。
季節感を取り入れたフレンチのコースはデザートを含む8皿が登場。シェフズテーブルのような贅沢さ、盛りつけの華やかさに気分が盛り上がる。
料理名を聞いただけでは想像できないサプライズに満ちたフレンチは、バターや油などを多用しないため、食後感も軽やかとゲストからも評判。
そして、ライブ感あふれる店内で海外からのゲストをも喜ばせているのが鮨と天ぷらなど、“和食の華”を一度に堪能できるコース。
天ぷらを揚げる油の音は耳に心地よく、職人が目の前で握る鮨には江戸前の丁寧な仕事が息づいている。外国人ゲストの接待の場所として重宝されているというのも納得だ。
隠れ家レストランに一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは圧倒的なライブ感で魅せる美しい料理の数々。
匠の技を感じさせる天ぷらや握りに気分が高まる。
木箱に整然と並べられたネタをゲストに見せる演出も。鮨は客のペースを見ながら1貫ずつ目の前で握って提供される。
さらに注目したいのが、プレミアムなワインをグラスで常時100種ラインナップされていることだ。
ホテル内にあるセラーには稀少銘柄も多く並んでおり、ワイン好きにはたまらない。
この隠れ家ゆえの意外性こそが、ここぞの会食で想像以上の効力を発揮するはずだ。
■店舗概要
店名:totanuki
住所:港区東麻布2-26-8 hotel azabu ten 1F
TEL:050-3627-5797
営業時間:17:30~(L.O.22:00)
定休日:日曜
席数:28席
※サービス料10%
Instagram:@totanuki
公式HP:https://www.hotel-a10.com/totanuki/