深夜0時の分岐点 Vol.7

「君は特別な存在だから」男の甘い囁きに騙され、“彼女”にはなれない女

午前0時。
シンデレラの魔法が解け、現実に戻るように…

27歳。
学歴良し、勤め先良しの男女が送る夢のような日々は、27歳で現実を迎える。

若さと勢いで乗り越えられてきたものが、なんだか小難しくなってくる。

キャリアアップはどこまで目指すのか。結婚はするのか。子供は持つのか。

様々な選択肢が押し寄せてくる頃。

魔法が解けた時、彼・彼女は一体どんな選択をするのだろうか。

前回は、恋に恋する商社マン・和樹が決めた女付き合いのルールを紹介した。今回は…?


午前0時。

結衣はまるで家の中でゴキブリを見つけたかのように、硬直していた。その足元には、見覚えのないアイライナーが、結衣を嘲笑うかのように転がっている。

金曜の仕事終わり、和也の家に先に到着した結衣は、約1週間ぶりに部屋の掃除をしていた。

床やベッドの上に散乱する和也の服を回収し、ソファに雑に脱ぎ捨てられた部屋着のパーカーを持ち上げた瞬間だった。

見覚えのない黒いペンが転がり出て来た。

結衣は思わずペンを拾い上げようとしゃがんだが、そのパッケージに印字された文字に、手が止まった。

-Diorのアイライナー

昨日は、和也は飲み会終わりで疲れて寝落ちしたと言っていたはず。

ーいつ…?

状況を整理しようと必死に頭を働かせながらアイライナーを睨んでいると、急にドアを開ける音がした。

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