納得感のある高級店 Vol.7

二子玉のマダムたちを虜にした評判店。本場イタリアで修行を積んだ実力派シェフの料理に舌鼓を打つ

都内に次々と誕生する高級店は大人として押さえておきたい。だがしかし、〝ただ値が張る〞だけのレストランはもうたくさん。

そんな今、知りたいのは、価格帯が高くとも、満足感を得られるレストラン。そう思って振り返ってみると2019年は良店が多かった。

ここでは付加価値があるからこそ納得できる、高級店のみをご紹介。

ガラス張りの窓に施した木の格子が印象的な店内は、モダンシックな空間


古き良き日本を感じさせる本格派イタリアン
『リストランテ・イ・ルンガ』

地方の名店が東京に進出する。これも2019年の東京レストランシーンを彩る特徴の一つだろうか。昨年2月、奈良から二子玉川に移転した『リストランテ・イ・ルンガ』も然り。

とはいえ、オーナーシェフの堀江純一郎氏は、もともと西麻布で辣腕を振るっていた伝説の名料理人。その堀江シェフの9年ぶりの帰京にときめいたグルマンも多いことだろう。

「羆のタリアータ」(+¥1,600)はコースのメイン。羆は北海道エレゾ社のもので4歳のメス。内モモをレアに焼き上げた。丁寧に下処理した羆の臭みは皆無


「以前に比べ、料理の振り幅が広くなったと思います」とは堀江シェフ。東京を離れている間、全国の生産者たちと出会い、優れた日本食材の数々に触れてきたからこそ言える一言だろう。

たとえば、写真のタリアータにしても、滋味が滲みでる北海道の羆という日本の食材を用いつつ、そのセオリーは決して崩すことなく仕上げるといった案配だ。


「タヤリン“包丁切り”ブルターニュ産オマール海老と鱈のラグー サフラン風味の鶏コンソメと内子のソース”」。

卵をふんだんに用いた歯切れ良いタヤリンとオマール海老の甘みをシンプルなソースが引き立てる。¥13,000のコースから。

二子玉川は高島屋近く。京都の町屋風情漂う柳小路南角の一角、様々な飲食店が立ち並ぶ中に、昨年2月23日にオープンした


和の食材を使っても、軸足はしっかりとイタリア料理の根っこに置いた料理の骨太さは変わらない。9年に及びイタリアで研鑽を積んできた自負がそこにある。

実力派シェフの本格派イタリアン。一度、足を運んでみてはいかがだろう。

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この記事へのコメント

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No Name
熊?違うよね。なんて読むの?
2020/01/08 21:280返信1件
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