【第二章 これまでのあらすじ】
多重人格の連続殺人犯として収監された橋上恵一。
心身喪失での減刑が予想される中、現場捜査官の工藤は、昔の回復期にあった ”まともな頃の恵一の犯罪” を追いかけ、殺人の痕跡を発見。
しかし、工藤が恵一にそれを詰問すると、「当時から多重人格の症状は治っておらず、保護者である叔父・和明がその人格を操り、犯罪に加担させていた」という独白を受ける。
…つまり、まともな精神状態ではなかったと。
一方、絶対に極刑に持ち込みたい警察上層部の黒岩は、精神鑑定医の井口に『恵一に刑事責任能力あり』の鑑定を出すよう脅迫。井口も応えてしまう。
捜査を進める工藤を尻目に、恵一の極刑包囲網は、確実に狭まっていくが…
◆国道
ーキキィッ!
車が停まり、一瞬の静寂の後にドアが開く。
車から降りてきた男の低い声が響く。
「恵一!」
......
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この記事へのコメント
やはり和明は保険金目当、恵一は見抜いていた。そして工藤と真奈美の繋がり、お兄ちゃんと妹のやり取りの場面は一瞬???だったけど、工藤の最後の言葉。
黒岩の策略、井口先生は嵌められたのね…警察腐ってる…
もう怒涛の展開に目が覚めた。本当に痺れます!!!