オトナな男 Vol.4

付き合っていない男の部屋に誘われて、思わず・・・。「好き」とは言わない男の誘惑に負けた女



「ごめん、待たせたね」

金曜日の夜、待ち合わせ5分前に圭太がやって来た。

「あ、いえ、私が早く着きすぎたので」

「今日も可愛いね、行こっか」

暑くなってきたねと言いながらワイシャツの胸元をパタパタさせる圭太の仕草に、また思わず目を逸らしてしまった。

スーツのジャケットを手に持ちながら歩く姿を一歩後ろから眺める。自分よりもひと回りも大きい背中に、肘まで捲られた袖から覗く男性らしい腕に、心がざわついていた。

「また俺のこと見てる」

なんか変かな?と笑顔で振り返りながら言うので、「見てないです」と思わずムキになって返した。

まあいいやと言う笑顔が優しくて、でも少し意地悪で。咲希の動きは誰かに操られているかのように、ぎこちなくなってしまう。


「まだ俺に緊張してるの?」

「もう、大丈夫なはずです」

「まだ、“はず”なんだね」

二軒目のバーでも会話が弾む。翌日は休みということでいつもより多めにお酒を飲んでいた二人は、アルコールで頰を赤らめていた。

「咲希ちゃん、日曜日は用事あるの?」

唐突に圭太......


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