
20皿20杯のマリアージュで非日常なひと晩を過ごす
まるで時間の感覚がなくなる店である。めくるめく20のマリアージュが、面白い舞台をみているかのようにエンターテイメント性があるのだ。オーナーの吉田正俊氏は『カンテサンス』など名店でサービスに従事してきた美食のプロ。その経験を生かし、ここでは20種のお酒を少しずつと、それぞれに合わせたつまみを提供する。
ひと口料理としたのは、客が出来立てをベストな状態で完食できるから。小さなポーションの結果、皿数は20までに増えた。生産者から直接取り寄せた食材は、極めてシンプルに提供される。しかしいくつもの上質なマリアージュが連なることで、非日常なほどに特別な一夜が出来上がるのだ。