大好きな彼が、妹と恋に落ちて結婚…!人生ドン底に落ちた30歳女がとった行動とは

双子の妹と、平等に育てられた


双子の妹・梨花さんの写真を見せてもらったが、一見、区別がつかないほど似ている。

「私たち、幼いころから両親の方針で“平等”に育てられたんです。通う学校も、習い事もすべて同じでした」

妹の梨花さんは自由奔放で社交的、姉の果歩さんは真面目で慎重派。姉は妹の社交性によって交友関係を広げ、妹はしっかり者の姉を頼って生きてきた。

二人とも趣味嗜好が似ていたので、「同じが嫌!」などと主張することもなかった。

「お互い、一番仲の良い親友という感じでした。私も妹も幼いころから成績は良かったので、お互い競い合って勉強したりしていましたね」

双子のあるあるエピソードらしいが、中学時代、一人の同級生の男子が二人に告白してきたそう。

「私と妹、二人に告白してきたんです。信じられなくないですか?『どっちが好きなの?』と聞いたら、『…顔が好き。どっちも好きだから選べない』って言われました(笑)」

高校は、地元富山の同じ進学校に進む。その後、東京の有名私立大学の法学部に二人とも合格を果たした。

「親もびっくりしていましたよ。まさか同じ大学の同じ学部に進学するなんて。でも、行きたい学校が同じだったから…」

大学から東京に上京し、東横線沿いの都立大学駅近くで二人暮らしを始める。

「あの頃が、一番楽しかったかもしれないですね。親元を離れて、二人でショッピングに行ったり、映画を見たり…。いつの頃からなんでしょう、少しずつ私と妹の間に差が生まれてきたのは…」

二人の関係に変化が表れたのは、就職してしばらくしてからだという。

大学卒業後、果歩さんはメガバンクに、妹の梨花さんは保険会社にそれぞれ就職した。就職してからも、二人は一緒に暮らしていた。

「原因は、私の同期・隼人です…。彼とは、部署は違ったんですけど、みんなでよく飲んでいたんです」

最初は仲のいい同期の一人だったが、就職して5年くらいして、何となく二人で飲みに行く機会が増えた。

隼人はいわゆる爽やか系の好青年で、よく話すリーダータイプ。真面目で優等生タイプの果歩さんとは正反対のように見えるが、妙に気が合う友人であった。果歩さんは隼人に憧れ、隼人は果歩さんに本音を話せる間柄だったという。

「隼人は、どことなく梨花に似ているタイプだな。そう思っていました」

付き合ってはいないけど、お互い意識している…。そんな風に彼女は感じていた。恋愛に対して奥手な彼女は、自分から積極的に隼人を誘うことはなかったが、むしろ隼人が果歩さんを誘い飲みにいくことが多かった。

「ある日、妹の梨花も交えて、もう一人の同期と男女4人で食事をすることになったんです…」

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