2019.08.20
“理想の自分”に近づくため、男には多少の背伸びが必要だ。
それは、内面だけじゃない。
上質なものを身につけ、それに相応しい自分を目指す。自らを奮起させるその向上心こそが、男の活力の源になるのだ。
スーツ、時計、車etc…だけじゃない、東京に住む、大人の男がこだわるべきアイテムがある。
大手コンサルティングファームの直斗(32)が、デキる男への第一歩のために、最近持ち始めたアイテムとは?
入社10年目で順調に昇進しても、何かが足りない?
----
テクノロジーサービス部門
マネージャー 新村直斗(★)
----
社内システムで改めてそれを確認したとき、直斗はほっと胸をなでおろした。
大手コンサルティングファームに勤める直斗は、入社10年目で順当にマネージャーに昇進。特段早くもないステップアップだが、半分くらいの同期はまだなので、平均値といったところ。
―これでようやく、ステージが1つ上がったな。
そんな高揚感に包まれる。正直ここ数年、思うように評価されないことに、挫けそうなときもあった。
そんな直斗の様子を察してか、2年付き合っていた彼女・萌香とも最近連絡が滞りがちになっている。仕事がうまくいかず煮え切らない直斗に業を煮やして、やや愛想をつかしているのだろう。
デートの約束もない今日は、同期たちと飲みに行く予定だ。最近は同期会からもすっかり足が遠のいていたが、無事昇進が決まると気持ちも晴れやかになり、久しぶりに参加することにしたのだ。
だが”同期”と聞くと、直斗の胸は途端にざわつき始める。密かに、ずっとライバル視している男がいるからだ。
その男は、大学時代からの同期・一馬である。
一馬は28歳でマネージャーに昇進、同期で最速出世した男だ。一馬の一挙一動に、同期からはいつも注目が集まっている。そして噂によると、「そろそろシニアマネージャーに」という声も上がっているというのだ。
だが、一馬はどこからどう見ても普通の男だ。
すごく愛想がいいとか、コミュニケーション能力が高いとか、イケメンだとか、それだったら少し納得できるものの、直斗はいつも疑問に思っていた。
―ヤツは何が違うんだ…?
いままであまり考えないようにしていたが、新しいステージに立った直斗は改めて考えてしまうのだった。
だが飲み会中、「一馬が普通に見えるのに何かが違う」と思わせることがあった。
おすすめ記事
2020.08.15
ヒマジョ
家賃45万、身分不相応な暮らしをする女。外出自粛で稼げなくなり、彼女がやった大胆な行為
2022.02.06
本当に怖い、女の話
友人の結婚式で放映された、サプライズムービー。そこに映っていた新婦のあらぬ姿
2017.04.14
赤坂の夜は更けて
赤坂の夜は更けて:俺はもう、おじさんなのか?41歳男が溺れた、ひと回り下の彼女
2016.06.25
ハリネズミ男
SATC臭が強い女が天敵!大和撫子を求め彷徨う30代ハリネズミ男
2018.08.28
デスパレートな2人
29歳の誕生日にプロポーズを予感した、甘い夜。しかし決定的な亀裂が2人に入った意外過ぎる理由
2021.09.28
夫力★向上委員会
最近、やたらとゴキゲンな妻。夫が帰宅すると、フローリングに見覚えのない男の毛が落ちていて…
2016.09.22
休日美女デート
休日美女デート:掴んで、登って、縮める2人の距離。手ぶらで楽しめるボルダリング
2022.09.03
なんとなく、DINKS
なんとなく、DINKS:「子どもはまだ?」の質問にうんざり!結婚3年目、32歳妻の憂鬱
2018.03.05
人事部は見た!
社内人事の顛末。目立たなかった男の暗躍が、明日あきらかになる。「人事部は見た!」総集編
2020.11.11
5.2%の憂鬱〜妻からの挑戦状〜
5.2%の憂鬱〜妻からの挑戦状〜:自宅から徒歩15分のホテルに泊まる妻。夫の存在を無視して、女がしていたこと