「その10年が人生を決める」とも言われる、20代。
大半は自分の理想や夢を追い、自分の欲に素直になって、その10年を駆け抜けていく。
しかし中には事情を抱え、20代でそれは叶わず、30代を迎える者もいる。
この物語の主人公・藤沢千尋も、とある事情から、自分自身を後回しにした20代を過ごし、30歳を迎えたうちの一人。
思い描いていた夢は叶わず、20代を家族のために生きた千尋は、30代で自分自身の幸せをつかむ『シンデレラ』となることはできるのか―?
―私、こんなこと書いてたんだ……!
慌しかった日々が落ち着き、千尋はようやく母の遺品の整理に手を付け始めた。
押し入れの奥に眠っていたのは、外国製のおしゃれなアルミ缶。その中に、千尋の卒業文集やら、図工の作品がぎっしり詰まっていた。
そして見つけた、幼稚園のときに書......
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この記事へのコメント
がんばれ千尋!