36歳・総合商社勤務で貯蓄ゼロ…!?独身貴族を謳歌しすぎた男の、ありえない金銭感覚

「別に大丈夫でしょ。葵も働いてるんだし」

その言葉に、葵は絶句してしまったという。

「いや別に、私も仕事を辞めるつもりはありません。共働きには賛成です。その方が良いに決まってるし。でも…まさか雄太が私の収入を当てにするなんて思わなくて。その瞬間、私の中で何かがスーッと冷めていきました」

そう、雄太はとにかく外ヅラ命の男だったのだ。

恋人同志でいる間は“いい男”の部分だけを見ることができる。しかし身内になってしまったが最後、彼が外でいい男でい続けるための犠牲を、ともに強いられてしまう。

「よく考えてみれば、家賃補助もないのに六本木にマンションを借りていること自体が見栄っ張りですよね。正確には知りませんけど、家賃で25万は払っているはずです。付き合っているだけの時は、素敵な部屋で嬉しい!としか思っていなかったけど…こうなってくると、六本木に借りる必要、あった?と言いたくなります。しかも雄太の散財は、他にもたくさんあったんです。

彼、スポーツジムにも通ってるし、暇さえあればゴルフに行って、スパやマッサージも欠かさない。おしゃれも好きだから、服や靴も頻繁に買ってる。旅行も大好きですしね」

さらには彼の同僚の話によると、会社の後輩や事務の女の子にも奢りまくっているそうなのだ。

「結婚するならもう少しお金の使い方を考えて欲しいって、やんわりと伝えたこともあるんです。でも彼にはまるで響いていませんでした。36歳まで独身貴族を謳歌してきちゃってますからね…。一度経験した贅沢って、そう簡単にやめられない。しかもお金がないわけじゃない、稼いではいるわけなので」

こういう男とは、恋人のままでいるに限る。

そう痛感した葵は、彼を“いい男”だと認めながらも別れることに決めたのだった。

「私がまだ20代前半とかだったら、別れずに付き合っていたと思います。でも私はもう32歳。結婚に向かない男に費やしている時間はありませんから」

葵はきっぱりとそう言った。

▶NEXT:4月2日 火曜更新予定
最終回:女友達がやたらいる男

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