2013.10.21
〆にしか食べられないトドメの麺 Vol.2ブルガリ イル・リストランテ
自家製タリオリーニホワイトトリュフとアーティチョーク
秋色が日ごと深まる季節になると、「ブルガリイル・リストランテ」のテーブルに芳醇な香りが届く。北イタリアの晩秋の味覚、“白いダイヤモンド”とも称される白トリュフだ。「ホワイトトリュフの魅力は何よりもあの馥郁たる香りです」と語るのはルカ・ファンティンシェフ。食材に対し厳しい選択眼を持つ彼は、白トリュフにおいてもイタリアからの直のルートを用い、とりわけ上質なものを仕入れている。白トリュフ尽くしのコースはもはや同店の面目躍如。どの皿も繊細かつエレガントに仕上げられているが、なかでもプリモピアットのパスタにおいては、貫禄ある本場の味を見せつける。
ここで一つ断りが。今回は〆の麺という企画であるが、ご存知の通りイタリアンではパスタが〆ではない。しかしながらこの白トリュフのパスタは、短い旬の、まさに“今”味わうべき麺という意味で、敢えて取り上げた次第だ。
パルミジャーノで味付けしたタリオリーニは深いコクを湛え、同じく旬のアーティチョークが、そのほろ苦さでアクセントをプラス。目の前で削られる白トリュフは皿を覆うほどたっぷりと。それぞれの味のバランスは緻密に計算されていて、口の中で幾重にも広がる旨みは陶然となるほどだ。白トリュフの妖艶な世界に思わず感服。
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