〆にしか食べられないトドメの麺 Vol.2

ブルガリ イル リストランテ

ブルガリ イル・リストランテ

自家製タリオリーニホワイトトリュフとアーティチョーク

自家製タリオリーニホワイトトリュフとアーティチョーク

白トリュフの伝統的なパスタを、リストランテの一皿として昇華。白トリュフ尽くしのコース「ホワイトトリュフ エクスペリエンス」は¥35,000(サービス料別)で、11/1 ~ 12/19の期間限定(白トリュフの入荷によって日にち変動もあり)

季節の白トリュフを繊細かつ妖艶な一皿に

秋色が日ごと深まる季節になると、「ブルガリイル・リストランテ」のテーブルに芳醇な香りが届く。北イタリアの晩秋の味覚、“白いダイヤモンド”とも称される白トリュフだ。「ホワイトトリュフの魅力は何よりもあの馥郁たる香りです」と語るのはルカ・ファンティンシェフ。食材に対し厳しい選択眼を持つ彼は、白トリュフにおいてもイタリアからの直のルートを用い、とりわけ上質なものを仕入れている。白トリュフ尽くしのコースはもはや同店の面目躍如。どの皿も繊細かつエレガントに仕上げられているが、なかでもプリモピアットのパスタにおいては、貫禄ある本場の味を見せつける。

ここで一つ断りが。今回は〆の麺という企画であるが、ご存知の通りイタリアンではパスタが〆ではない。しかしながらこの白トリュフのパスタは、短い旬の、まさに“今”味わうべき麺という意味で、敢えて取り上げた次第だ。

パルミジャーノで味付けしたタリオリーニは深いコクを湛え、同じく旬のアーティチョークが、そのほろ苦さでアクセントをプラス。目の前で削られる白トリュフは皿を覆うほどたっぷりと。それぞれの味のバランスは緻密に計算されていて、口の中で幾重にも広がる旨みは陶然となるほどだ。白トリュフの妖艶な世界に思わず感服。

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