翌日、美琴は少し悩んだ結果、久しぶりに細身のクロップドパンツを履くことにした。気に入って買ったものの、似合わない気がしてタンスの肥やしになっていた服を、クローゼットから引っ張り出したのだ。
『SUHADA 肌リフト STEP』は、気になる太もものお肉の段差ができづらく、裾もひびきにくいようで、細身のパンツスタイルでも全く問題なく着こなせる。
久しぶりに細身のパンツを履いた美琴は、いつもより広い歩幅で会社への道を目指した。
「おはよう!昨日はごめんね。」
「あれ、先輩!細身のパンツ珍しい!めっちゃ似合います!」
出社するとしおりは美琴の変化に早速気づき、褒めてくれた。窓に映る自分を横目でチェックすると、なかなか悪くない。
ーよし、やるわよ。
美琴は背筋をピンと伸ばし、深呼吸する。
葵の言う通り、こちらがコピーを変更するのが一番良いはず。現場を見てそう確信したのだ。そして出社してすぐに上司に報告し、緊急ミーティングでしおりやほかのメンバーにこう言った。
「申し訳ありませんが、コピーを変更します。本社に掛け合い、今日中に変更を決定するので、皆さんの力を貸していただきたいんです!」
美琴が頭を下げると、「もちろん!パパッとやっちゃいましょう!」としおりが場の空気を盛り上げてくれ、心の底からありがたい気持ちになった。
こうして皆の力を借りて急ピッチで取りかかり、無事に事態を収束させることができたのだ。
美琴に現れた変化とは?
「…と言うわけで、中吊りやパンフレットもギリギリ間に合いそう。本当にこの度は申し訳ありませんでした。葵ちゃんと旬のおかげで、大きな問題にならずに済みました。」
美琴はしおりを連れて、事の次第を旬に報告しに営業部のフロアを訪れていた。時刻はすでに21時を回っているが、頭が冴えて、元気も残っていた。
「さすが美琴!“時間をちょうだい”って言われた時はどうしようかと思ったけど、こんなスピードで解決してくれて、こちらこそ助かった。これからも力を合わせていこう。」
肩をポンと叩かれて、つい笑顔がこぼれた。後ろからしおりに「今ですよ!食事に誘って!」と背中を突かれる。いつもなら絶対に自分から誘うことなどできないが、今日は言えそうだった。
「あのさ、旬。よ、よかったら今から、一杯飲みにいかない?」
「えー!まじ残念…。今日、取引先の宴会に呼ばれてるんだよな。もう出ないといけなくて、今度絶対行こうぜ!」
旬は申し訳ないと平謝りしながら出て行った。
いつもの美琴なら、誘ったことを後悔していたかもしれない。だけど今日は「今度は絶対OKですよ!」と励ましてくれるしおりに、素直に頷くことができた。
帰り道、朝と同じように、窓ガラスに映る自分と目が合った。
堂々と歩くその姿を、いつもより好きだと思える。疲れているはずの足取りは、グッと軽くなった。
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自信を取り戻した美琴。旬との恋の行方は…?
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