婚活モンスター Vol.9

2ヶ月先まで埋まっているスケジュール。誰よりも婚活してるのに結婚できないと嘆く、女の勘違い

東京の至るところで目撃される、婚活モンスター。

他をも圧倒するほどのこだわり。

時としてそれは、人をモンスターに仕立て上げる。

結婚へのこだわりが強いばかりに、モンスターと化してしまう、婚活中の女たち。

あなたのまわりにも、こんなモンスターがいないだろうか…?

前回は、男をどこまでも追いかけていく押しかけモンスターを紹介した。さて、今週は?


「美紗、本当にありがとう!私、美紗には一生足を向けては寝られないよ!」

同期の女友達から突然の結婚報告を受けたとき、美紗は思わず顔を引きつらせた。

彼女は、半年前に美紗が幹事を務めた食事会で、今の彼氏に出会った。二人はすぐに付き合い始め、ついに先日プロポーズをされて結婚が決まったという。

「そ、そうだったんだ…。よかったね。まさかあの食事会が、結婚に繋がるなんて…」

「私もあのときは想像もしてなかったよ!…美紗は、私たちのキューピッドだよ!」

美紗の手をとってぎゅっと握りしめる彼女は、頬を紅潮させ、瞳はきらきらと輝いている。

—また、このパターンか…。

口では祝福しながらも、美紗は心の中で少しうんざりしていた。

美紗、28歳。ベンチャー系IT企業で営業アシスタントの仕事をしている。

もともと結婚願望が強く、できれば20代半ばまでに結婚したいと願ってきたのに、気づけばアラサーだ。

慌てて1年ほど前から熱心な婚活を始めた。自らが幹事となって数多くの食事会を開き、出会いがありそうな場所には積極的に顔を出すようにしてきたが、未だに運命の相手には巡り会えずにいる。

一方で今回のように、美紗が開催した食事会をきっかけに友達が付き合い始め、結婚まで至ったケースは、これまでも数回あった。

友人の幸せを祝福できないわけではない。でも、一番の願いは自分の結婚だ。食事会を頻繁に開催しているのも、友達のためというより自分の結婚のためなのに、どうしていつまでたっても美紗は幸せを掴めないのか。

一人、また一人と“あちら側”へ行ってしまう友人たち。彼女らをただ見つめているだけで何もできない自分に、美紗は焦りを感じていた。

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