東京リアル結婚式明細 Vol.1

東京リアル結婚式明細:総額費用は900万円。ホテルウエディングの最高峰“リッツ婚”のリアル

5段のウエディングケーキ


5段ウエディングケーキは20万円


料理の味だけでなく、提供のタイミングなど、ホテルのサービスレベルにも満足したというレイナさん。そこはやはり一流ホテルならではだろう。

「式の後に、ゲストの方たちから口々に“お料理が本当に美味しかった!”とお声掛け頂けたのはうれしかったです。と同時に、こちらの想定していた以上にお料理の事を気にされる方が多い事にも驚き、こだわってよかったなと心から思いました」

お料理の中にも、小さな”サプライズ”を用意した。コースの最後を彩るデザートでは、美しい球状のホワイトチョコレートの中にアイスが入っている「ブールドネージュ」を提供。

スタッフがゲストひとりひとりの席にまわって、熱々のチョコレートソースをその場でかけると、中からアイスが現れる。デザートタイムは各テーブルで歓声が上がっていたとか。

また、広い会場でも堂々と存在感を放つウエディングケーキにかかった費用は、20万円。

「背の高いケーキにしたくて、5段ケーキをオーダーしました。装花もドレスも白を基調としていたので、ケーキには少し色味を入れたくてお色直し後のブーケと同じピンクのお花とリボンをあしらってもらいました」

ヴェラ・ウォンのウエディングドレスを購入。新婦衣装総額は170万円


次に、ぜひ詳しく話を聞いてみたいのが、ウエディングドレス。

目の前にいる彼女の私服姿からも、抜群のセンスの良さがはっきりわかるだけに、おそらくドレスにもかなりこだわりがあったのでは?と尋ねると、大きく頷くレイナさん。

「挙式では、元建築家であるデザイナー『アントニオ・リーヴァ』のドレスを着用しました。挙式はゲストに背中を向けている時間が長いので、バックにポイントがあるドレスにしました。立体的に波打つバックのフリルと、上質なミカドシルクの素材感が気に入って、これに決めました」

バックスタイルが美しいアントニオ・リーヴァ


「披露宴入場時は、同じ『アントニオ・リーヴァ』のドレスに、レースボレロを羽織ることで変化をつけました。キャサリン妃のレースドレスがとても好みだったので、レースボレロ付きだったこのドレスをはじめに手に取ったんです」

さらにお色直しでは、カラードレスは好みではなかったというレイナさんは白から白へのドレスチェンジをしたという。そして彼女が選んだ2着目のウエディングドレスが、世界中の花嫁が憧れるドレスブランド『ヴェラ・ウォン』のLARAだ。

会場負けしないボリュームが華やかな、ヴェラ・ウォンのドレス


『ヴェラ・ウォン』といえば、レンタルとして流通しているのは一部のデザインのみで、気に入ったドレスを着られる手段は購入のみだった…という新婦も多いと聞く。

「もともとドレスの購入予定はなかったのですが…。LARAを着た直後に“絶対これにするっ!”とその日のうちにオーダーをしてしまった運命のドレスです(笑)」

デザインがアシンメトリーになっており、左右で与える印象が全く違う所が最大の魅力。ボリュームがあるので、華やかで広いリッツの会場にも十分に映える、美しいドレスだ。

そんな彼女のドレスにかかった金額は、合計で140万。さらには、シューズやジュエリーなどの小物にも30万程をかけた。それぞれのドレスに合わせて、ダイアン・フォン・ファステンバーグのベージュパンプス、そしてクリスチャン・ルブタンのパンプスを購入。

ヴェラ・ウォンには12cm以上のヒールが合うと言われ、ルブタンのパンプスを購入


ヘアメイク費用は25万円


また、ドレスと同じくらいこだわる新婦が多いといわれるヘアメイク。費用は25万円ほどかかったという。

「ナチュラルなヘアメイクも素敵ですが、それだとドレスや会場に負けてしまうので、可能な限り濃くしてほしいと依頼しました。ヘアメイクリハーサルや、前撮りでも同じスタイルを作ってもらったので、ヘアメイクの担当者と信頼関係が築けていたのがよかったです。おかげで、当日の仕上がりはかなり気に入っています」

これらすべての結婚式の費用は、新婦のドレス以外は基本的に両家で折半。

「私は全て両親に甘えてしまいましたが…(苦笑)。彼のほうは全額自身で負担したようです。ウエディングドレスは気兼ねなく選びたかったのもあって、新婦側で負担しました」

最後に、そんなリッツ・カールトンでの結婚式はレイナさんにとってどんな1日だったかと尋ねると…。

「披露宴中、ずっと笑っていた記憶があります。よく新郎新婦はほとんど食事もできないなんて言いますが、私たちの場合は真逆。二人とも料理を完食したんです(笑)。

それから、高砂にカメラを持ち込んで、ゲストの写真を新郎新婦の目線で撮っていたのも良い思い出。大好きな人たちに囲まれて、最後まで笑顔でいられた1日でした」

取材中も何度も彼女が口にしていたのが、ゲストへの思いと、「笑顔で過ごせること」へのこだわり。参列したゲストたちにとっても間違いなくハッピーな1日になったに違いない。

婚約指輪はカルティエのデスティネ・ソリテール


そして結婚式後の夫婦生活も、まさに順風満帆。

「夫は仕事が激務ですが、旅行が大好きな私のために、年に2,3回は長期休暇を取得して海外旅行に出かけています。彼、本当は飛行機が苦手なんですけど…(笑)」

そう語るレイナさんの笑顔は、眩しく輝いている。

明るく、常に他人を思いやる心を忘れない夫婦だからこそこだわった、おもてなし精神にあふれるリッツ・カールトンでの結婚式。

単に上質で華やかなだけではない二人のリッツ婚から、結婚式において最も重要なことを教えてもらった気がした。


【レイナさんのリアル結婚式明細】
総額:900万円

主な項目ごとの明細
飲食費用総額:300万円
ウエディングケーキ:20万円
会場にかかった費用(室料、挙式料、音響照明、演出、司会、介添人等):不明
装花:60万円
引き出物:???
ペーパーアイテム:不明
新婦衣装(ドレス、小物):170万円
ヘアメイク:25万円
新郎衣装(オーダーメイド):25万円
カメラマン:40万円
ムービー撮影:20万円
プロフィールビデオ外注:10万円
洋装前撮り費用:会場費に含む
和装前撮り費用:10万円


▶NEXT:8月22日 水曜更新予定
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