愛しのドS妻 Vol.10

高級タワマン暮らしの若き経営者を襲った2つの悲劇。窮地に立たされた夫に対する、ドS妻の提案

ドS妻の提案


「アパレルメーカーの受注が飛んだ件は、あなたが頑張って別の契約とるしかないわよね」とあっさりドS発言をしたあとで、妻はこう続けた。

「乾さんの件は、私にアイデアがある。初期メンバーである葵ちゃんと乾さんを招待して、うちでホームパーティーをするの」

「ホームパーティー…?」

そんなことをして、何になると言うのだ?しかし華は、怪訝な表情の貴裕を無視してさっそく計画を立て始めた。

「モロッコ料理を作ってくれる仲良しのシェフがいるから、出張で来てもらいましょう。本場のタジンが最高に美味しいのよ!

皆でホームパーティなんて久しぶりじゃない?確か…THクリエイティブをスタートしてすぐに集まって以来よねぇ?」

「ああ...そうだったかな」

饒舌に語る、何やら楽しそうな妻の反応に貴裕は戸惑いを隠せない。

−いったい、何を企んでいる?

妻の考えがまったく読めず訝しむ貴裕だったが、華の方はそんな夫の脳内などすべて見透かしたかのように、肩をポンポン、と叩くのだった。

「いいから。私に任せて頂戴」


ホームパーティーは、出張シェフの手配からテーブルコーディネート、葵と乾への連絡まですべて華が取り仕切った。

葵が大喜びで参加することはわかっていたが、退職を願い出たばかりの乾は来ないのではないか、と貴裕は心配した。しかし「華さんに誘われたら断れないです」と参加の返答があったと言......


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