美女攻略法その1.“特別感”のある場所をチョイス!その反応は…?
1つ目の「普段行かないような“特別感”のある街のほうが、真剣さが伝わる」という戦略のもと選んだ街は、浅草。
まず初めは、仲見世通りを散歩しながら浅草寺を目指す、というコースである。
初対面で散歩というのはハードルが高いのではないか?という編集部の心配を尻目に、「歩きながら喋ったほうがトークが弾む」と高広さんは自信たっぷりな様子だった。
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デート当日、二人は浴衣を着て雷門前で待ち合わせ。色白で小顔な小口さんは、とにかくめちゃくちゃ浴衣が似合う。
こんな美女を前にしたら、彼も緊張するだろう…と思いきや、さすがは“ミスター・パーフェクト”。爽やかな笑顔で淡々と自己紹介をこなしてくれた。
自己紹介を終え、さっそく仲見世通りを歩き始める2人。
「わぁ…。美味しそう」
散歩中、人形焼きの甘い香りに誘われて、可愛らしく声をあげた小口さん。
通りには様々なお店が面しており、2人はそれを見ながら「あれ、何だろう?」「美味しそうだね」と自然な感じで会話が発生。一緒に見ている景色が次々と変わるため、その感想を言うだけでも会話は成り立つ。
「浅草って普段来ないから、新鮮……!」
楽しそうな彼女を見て、我々の作戦勝ちだ…と思わずほくそ笑む。
しかし浅草寺でお参りを終え、混雑している仲見世通りを避けて裏道を通って次の場所へ向かっている道中、まさかの事態が起きたのである。
「・・・・・・」
そう。行きの賑やかな仲見世通りでは「自然な流れ」で起きていた会話。しかしシンとした裏道では、それが「地獄のような沈黙」に取って代わったのである。
「ゴホっ・・・」
2人の間には、時折高広さんの咳払いが気まずく響く。
しかし、デートはまだ始まったばかりだ。我々は気持ちを切り替え、次の場所へと向かった。
美女攻略法その2.昼からのデートで“健全さ”をアピール!(金魚すくい編)
今回の集合時間は13時。
この時間にセッティングしたのは、昼から遊ぶことで“健全さ”をアピールするため。その昼間の遊びとして彼が熱望したのは、金魚すくいである。
商店街の中にあり、一年中金魚すくいができるという『浅草きんぎょ』に着き、早速しゃがみ込む2人。
小口さんは「お祭り大好きだから、こういうの嬉しい!」と、胸のすくような笑顔を見せる。
「あ、あの金魚とれそうじゃない?」
「どれどれ?」
「あー…また穴空いちゃった」
先ほどの気まずさは解消され、2人はどうにか金魚を捕獲しようと、無邪気にはしゃいでいる。
東京で忙しく過ごす日々においては到底考えられない、穏やかな時間。
狙い通り、童心に返る健全なデートプラン。「バチェラー2」ではゴージャスなデートばかりだった彼女にとって、こうした素朴なデートは意外性があって良かったのかもしれない。
二人をそんな風に微笑ましく見つめながら、金魚すくい開始から15分。
「あの金魚、いけそうだよ?」
「え、どれどれ…?」
当たり前かもしれないが、2人の間には“金魚捕獲”以外の話題は出ない。淡々と金魚を狙って、悪戯に時間が過ぎるばかり。しかも2人の金魚すくいの腕が上達する気配も、残念ながら全くない…!
初めに感じていた“穏やかな時間”は、徐々に“惰性で送る時間”に変わっていった。
我々は、徐々に不安を感じ始めた。
―このデートプラン、果たして正解だったのだろうか…?
そしてこの不安は、次に準備していたプランで急加速することになる。