オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.9

「どうして、私が結婚できないの?」顔良し性格良し、全てがAクラスな女の意外な盲点とは

宿題1:社内の憧れの先輩とのご飯。でも彼がもう一人連れてきた理由は?


そんな淡い恋心を抱き続けていたものの、私は“彼の迷惑になるかも”と思い、何も行動できずにいた。

しかし、同僚の香奈に相談したのがキッカケで後押しをされ、思い切って自分から誘ってみることにした。

—颯太さん。相談があるんですが、今度の金曜の夜空いてますか?

緊張しながら送ったLINEに、彼はすぐに返事をくれた。

—もちろん!大丈夫?何か食べたい物&都合の良いエリアがあれば言ってね。

—何でもどこでも嬉しいです!

結局お店も颯太が手配してくれ、金曜に彼と食事へ行くことになったのだった。

しかし私は、颯太が予約してくれた『Resonance』のテーブル席へ案内され、ショックを受ける。

颯太に加え、もう一人他の男性がいたからだ。


「ほら、会社の先輩後輩なのに、二人きりでご飯もあれかなと思って…」

そう言いながら、私と颯太、そして彼の同僚である(違う部署の先輩である)陽介の三人で食事が始まる。

—せっかくのデートだと思っていたのに...

少しふてくされながら、私は前菜と綺麗な景色、そして颯太を交互に見つめる。勝手に盛り上がっていたのは、私だけだったということか。

「優子ちゃん、何飲みたい?」
「颯太さんが飲む物に合わせます」
「そっか。じゃあ適当に決めちゃうね。ところで、今日の相談って何?どうした?」

優しく微笑む颯太に小さな苛立ちを感じてはいたが、笑顔で答えた。

「別に大したことじゃないんです。久しぶりに、ゆっくりお食事したいなぁと思っただけなので♡」

三人で仕事の話をしている間も、颯太は私のことをずっと褒めてくれる。

「優子は可愛い後輩でさ。後輩ということを抜きにして、女の子として見ても、性格も良いし気立ても良いし、本当にいい子なんだよなぁ」

「そんなそんな。私なんて、全然。私より可愛い子なんてたくさんいますし、至って普通ですよ」

「たしかに、優子ちゃんって可愛いし優しいし、モテそうだよね」

陽介まで特に何の取り柄もない私を褒めてくれて、恐縮だ。

しかしこの次に颯太が発した一言に、私はハッと気がつかされることになる。

「陽介も未だ独身だよな?俺らも、優子みたいな子を奥さんにしたら幸せになると思うんだけど」

—奥さんにしたら幸せ…?

颯太の言葉の意図がわからないけれど、胸が高鳴る。しかしその一方で、颯太は陽介に私を紹介しようとしているのだろうか、と不安になった。

一人で悶々としていると、颯太は更に私を混乱に陥れた。

陽介がお手洗いに立ち、二人っきりになった時だった。颯太が、そっと私に囁いたのだ。

「ごめんね。本当は二人でご飯に行きたかったんだけど、ご時世的に二人きりで食事は、色々とうるさいからさ」

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