※こちらの店舗は、現在閉店しております。
ファッショントレンドに敏感な街、表参道には流行りのお洒落でカジュアルなレストランが多い。
そんな表参道の裏路地に、この辺りじゃ珍しい正統派フレンチが誕生した。
ダークスーツを着込んだウエイターのしっかりとしたサービス、高級感が伝わる伝統的な料理、それらをモダンな空間で体験させてくれる。
表参道だからといってお洒落レストランに逃げるのではなく、こういうきちんとしたフレンチで相手をもてなしてこそ大人なのだ。
表参道のイメージを一新する等身大のグランメゾンが誕生!
『レヴォル』
ハイエンドなブランドショップが立ち並ぶ東京のシャンゼリゼ、表参道。クリエイティブな人々が行き交い、週末ともなればお洒落なカップル達で賑わう――。
そんなトレンドにセンシティブな街にふさわしい、シックでモダンなフランス料理店が誕生した。通称“まい泉通り”と呼ばれる裏通りに、オープンした『レヴォル』がそれだ。
この界隈にしては珍しく、クラシックなグランメゾン的ニュアンスを持つこの店は、買い物のついでではなく、ここで食事をするために表参道まで訪れる価値のある一軒。
ゆえに、きちんと予約を入れて、大切な人とハレの日のデートに訪れて欲しい。
白亜の真新しい建物の地下に降りれば、そこはウェイティングにも使えるワインバースペース。ここで、アペリティフにシャンパンを一杯。カウンターの奥にある螺旋階段を降りれば、そこは開放感のあるダイニング。
仰々しさはないものの、どこか背筋が伸びるような心地よい緊張感を感じるのは、身のこなしもキビキビとしたギャルソンらのサービスのせいだろうか。
「“進化”の意味を持つ店名が、そのままこの店のコンセプトです」こう語るのは、オーナーソムリエの細野博明氏。
グランメゾンの雄『アピシウス』、老舗フレンチの殿堂『シェ・イノ』と王道フレンチを歩んできた氏ならではの誇りとこだわりが、都会的な洗練した趣の中にも、どこかグランメゾン的な格の高さを匂わせるのかもしれない。
その細野氏が、パートナーに選んだのは、高木和也シェフ。渋谷『キャリエ』の出身、と言えば、思い当たるグルマンも多かろう。
そう、醤油や味噌を積極的に取り入れた独自の世界観のフランス料理で人気を博してきた彼が、ここではあからさまな和のテイストは一旦封印。クラシックなスタイルで勝負に挑んでいる。
その顕著な例が「すずきのパイ包み焼き」。今年1月に逝去したフレンチの巨星ポール・ボキューズシェフのスペシャリテだ。
「偉大なフランス料理人ボキューズ氏へのオマージュ」とは高木シェフ。オリジナルに忠実に作りつつ、ソースやポーションのバランスは今時だ。
「素材の味を大切にしたい」との言葉通り、スペシャリテのフォアグラもメインの肉も、何を食べたかがきちんと伝わる美味しさ。それに、古典的でありながら当節風のソースが程良く絡み、至福の一皿へと昇華する。
ゲリドンサービスなど料理を際立たせる演出やワインセレクトも見事。こんなスマートカジュアルなグランメゾンなら、ふたりの美食のひとときも、より話が弾みそうだ。
十番が使えてこそ、大人です。
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この記事へのコメント
表参道
どうもテーブルマナーを求められる食事は苦手でございまして・・・。