オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.2

絶対次につなげたい!女友達からの“イイ男”の紹介。勝負は〇〇にあり!?:オトナの恋愛塾〜宿題編〜

宿題1:初対面での会話で、男性がちょっと引いた女性の行動を答えよ


「こちら、私の友達の彩香です」

食事会の当日。

私と佳菜子夫妻、そして拓海は麻布十番にある『クチーナ ヒラタ』のテーブル席で向かい合って座っていた。


「どうも、拓海です」

ちょっと細い目が印象的な、整った顔立ち。

身長は180cmくらいだろうか。家柄も良く、佳菜子の旦那である亮介とは、高校から早稲田で一緒だと聞いている。

「彩香ちゃんは、佳菜子ちゃんの何つながりのお友達なのかな?」

「元々、年齢も職業もバラバラなんですが...共通の女友達がいて、そこから仲良くなったのがきっかけです」

佳菜子と仲良くなったのは、まだ彼女が独身の時だった。当時、佳菜子はかなり派手に遊んでおり、そのおこぼれを貰うかの如く、よく食事会へ連れて行ってもらったものである。

「へぇ〜そうなんだ。じゃあ大人になってから仲良くなったってことかな?いいよね、そういう関係も」

ワインを飲みながらニコニコとしている拓海さんは、文句なしに素敵な人だった。

「お二人は、高校から早稲田で一緒なんですよね?」
「そうそう。もう腐れ縁みたいに長い付き合いだよ、な?」

そう言いながら、拓海と亮介は当時の思い出を語り始めた。

二人の会話を聞いているだけで仲の良さが伺え、こちらまで微笑ましい気持ちになる。

—明るくて、優しい子が好き。

その言葉を思い出し、メニューを選ぶとき咄嗟に拓海に話しかけた。

「拓海さん、好き嫌いはないですか?苦手なものがあれば言ってくださいね♡」
「前菜は野菜を使った料理がいいですよね♡拓海さん、きっと激務で外食多いでしょうから、健康のために野菜たくさん食べてくださいね」

それからも、彼のグラスが空いたらすかさず店員さんに飲み物をオーダーすることも欠かさなかった。

常に笑顔で話を聞きながら、自分なりに優しい女を演じていたのだ。

「確認ですが、拓海さんは、今彼女いないんですよね?」

食事も中盤に差し掛かった頃、佳菜子がズバッと本題に入る。

「うん、今はいないよ。そろそろ結婚しないとなぁとは思っているんだけどね。なかなかいい人がいなくて。こんな変わり者、好きになってくれる人がいればいいんだけど(笑)」

彼女がいなくて暇なのか、最近の拓海は家のベランダでミニトマトを栽培し始めた、と佳菜子が言っていたことをふと思い出す。

「拓海さんって変わっているんですか?あ、トマト栽培とか?」
「よく知っているね(笑)そうそう。変でしょ?」

たしかに、独身の男性が一人で、ベランダでミニトマトを栽培している姿を想像するとだいぶ可愛い。

4人は笑いの渦に引き込まれた。

そんな和やかで楽しい雰囲気のなか、1軒目は終了したのだった。

【オトナの恋愛塾~宿題編~】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo