ハイスペ婚の履歴書【夫】 Vol.5

「食事会に来る女は回転寿司」と馬鹿にしていた男への、“LESS”という罰:ハイスぺ婚の履歴書【夫】

好き、じゃなきゃ結婚できない。
でも好き、だけでも結婚できない。

東京で勝ち組でいつづけるには生まれ・学歴・収入・ビジュアルが複雑に絡んでくる。欲望と打算と、認めたくない妥協と。

勝ち組と言われる結婚をした夫婦たちは、どう折り合いをつけハイスぺ婚に至ったのか?

披露宴で聞かされる新郎新婦の馴れ初めなんて、正直もう聞き飽きた。

ハイスペ婚に辿りついた夫婦たちの、これまでの人生とは?

広告代理店の先輩、が羨ましがる才色兼備の妻をもつ、智弘の人知れぬ悩みとは…?


年収1,300万円:智弘(34歳)広告代理店勤務の場合


智弘に指定されたのは『M BAR』の個室だった。

部屋に入ると、朝の帯番組を担当する男性アナウンサーに似ている、親しみやすいが端正な顔立ちの男が出迎えてくれた。

しかし、才色兼備と崇められる妻との馴れ初めを聞こうとすると、何やら神妙な面持ちで語り始めたー。



妻の真央とは仕事を通じて知り合いました。

真央は、クライアントの広告宣伝の担当者で。歴史ある一部上場企業に勤めていて、広告業界にはあまりいない清楚で可愛い外見に一目惚れでした。

話してみたら、お互い神戸出身で意気投合したんです。もちろんクライアントなので、遊びで手を出したりなんてできません。結婚を前提に交際を申し込みました。

そう、僕は“彼女しかいない”と思ったんです。なのに、なんでこんなことになったんでしょうか…。

僕は神戸といっても三田市の出身です。中高は男子校の灘に通っていました。自由な校風で有名ですが、東大に行くのが当たり前という風潮なので、勉強が中心の生活でしたよ。

勉強しなきゃ東大に入れない僕は、灘の中では頭が良いとは言えませんでした。それでも必死で勉強し、東京大学への進学を期に上京しました。それまで勉強ばかりで、女の子となんて会話すらしたことありませんでした。

思えば東大に入ることが目標になってしまっていて、入学してから目標を見失ってしまったんですね。加えて初めての一人暮らし。テニスサークルに入ったら日替わりで女子大とのコンパ。

可愛い子が「すごい、すごい」と笑顔で話を聞いてくれる。こっちは、ちょっと肩が触れただけでもドキドキしてしまうのに太腿を触られたりして、今まで律していた自分の欲求が一気に爆発してしまいました。

とにかく、そういうことをしてみたくて。緊張してるのがバレないように、その子を家に誘ってみたら、拍子抜けするくらいあっさりとついてきて。

それからはもう、無我夢中でした。

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