ハイスペ婚の履歴書【妻】 Vol.2

「苗字が目的でも構わない」女としての喜びを知らない令嬢の、醒めた人生観:ハイスペ婚の履歴書【妻】

好き、じゃなきゃ結婚できない。
でも好き、だけでも結婚できない。

東京で勝ち組でいつづけるには生まれ・学歴・収入・ビジュアルが複雑に絡んでくる。欲望と打算と、認めたくない妥協と。

勝ち組と言われる結婚をした夫婦たちは、どう折り合いをつけハイスぺ婚に至ったのか?

披露宴で聞かされる新郎新婦の馴れ初めなんて、正直もう聞き飽きた。ハイスペ婚の真実、知りたくない?

打算が無かったと言えば嘘になる、そう康孝に言われた尚子の本音とは…?


華麗なる一族の一人娘:尚子(33歳)専業主婦の場合


尚子がロロ・ピアーナのストールをウェスティンホテルの『ザ・ラウンジ』のスタッフに預ける時の様子から、いかに常連なのかが良く分かる。

子どもが通う幼稚舎の帰りらしく、紺のセットアップにエルメスのボリードを携えている。しかし髪も肌も良く手入れされているが、瑞々しさが無い。女性らしさをそぎ落とした様な顔の造りで、女性政治家の様な雰囲気だ。

尚子はその雰囲気通り、淡々と語り始めた。



ガーデンプレイスは、天現寺と松濤の自宅の間で、車も停めやすいから良く来ています。中目黒の幼稚園に通わせていた時は、住んでるんじゃないかっていう位、毎日来ていたわ。

私が幼稚舎生だった時にガーデンプレイスが出来て、お母様が「便利になったわ」と喜んでいたけれど、今になってその意味が分かりました。

お母様は元宝塚の女優です。娘の私が言うのも変ですが、60歳近くになっても美しさの塊の様な人です。なのに私はお父様の方に似てしまって…。

今でも忘れられないのが、幼少期、お父様に謝られたことがあるんですよ。「パパに似ちゃってごめんな。好きな物なんでも買いなさい」って銀座にある子ども服の『SAYEGUSA』で言われたんです。

だから私は、物心つく頃には自分は可愛くないんだなぁって何となく自覚していたので、思春期の頃には、辛いとかそういう感情からは卒業していましたね。

女子高にも可愛くて派手な子達のグループがありましたが、そこに入れなくても、代々慶應一家の私にとっては、家族ぐるみで仲の良いお友達がたくさんいたので、学校は居心地の良い空間でした。

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