2012.02.21
これからの中華は沿線がおもしろい Vol.2cinnabar 辰砂
京王井の頭線/高井戸
居酒屋感覚ながら、キチンとした中華を気軽に楽しめたなら……。そんな我儘にこたえてくれる頼もしい一軒が、この『シナバー辰砂』だ。
「気が向いた時に1週間に何度でもフラリと立ち寄ってもらえるような、地元密着型のお店にしたかったんです」と控えめな口調で、語るのは根岸正泰氏。
あの『桃の木』で学んだ技術と経験を生かしつつも、場所柄と値段の手頃さを考慮に入れたフットワークの軽い料理が魅力的だ。たとえば四川の家庭料理のひとつ、千扁四季豆をほんの少しアレンジした、インゲンのカリカリは通常の一度揚げたインゲンを再度挽き肉等と炒め和えるスタイルではなく、インゲンのホクホク感を味わってもらいたいとあえて揚げたてを出し、花椒で風味をプラス。
また老酒漬けのイカの塩辛やトマトケチャップではなくトマトソースを用い、バジルで香りづけしたちょっぴりイタリアン?なじゃがいもとえびのバジルチリソースなど、おなじみの定番料理も、ここではひと味グレードアップ。創作に走りすぎないオリジナルテイストが、好ましい。
初めてならば、本日のおまかせ3品を試してみたい。飲みたい人なら酒肴的料理を中心に、しっかり食事をしたい方には、おかずになる料理を……と。客によって内容を変えるフレキシブルさも地元密着型ならでは。これで1400円は、まさにお値打ち。そぼろ高菜ごはんや担担麺など、〆の食事メニューも充実している。
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