残念極まる男 Vol.10

残念ハイスペ男を引き寄せる女、20代最後の恋。若手実業家と過ごすバースデーのまさかの罠

一流の仕事につき、高い年収を稼ぐ東京の男たち。

世の中の大半の女性が結婚を夢見る、いわゆる“アッパー層”と呼ばれる人種である。

しかしその中でも、ハイスペであるが故に決定的に“残念な欠点”を持つ男、というのが存在するのだ。

元彼を35歳の美女・恭子にとられて傷心中の瑠璃子は、彼を忘れるためにハイスペ男との出会いを積極的に繰り返すが、なぜか残念男たちを次々引き寄せてしまう。

瑠璃子が出会う、“残念極まる男”たち。あなたも、出会ったことはないだろうか?

先週は、ピーターパン症候群男・マサシと出会ってしまった瑠璃子。さて、彼女が最後に出会うのは…?


—瑠璃子、今週の木曜空いてたら、面白いパーティーがあるから一緒に行かない?

昼休み、渋谷のIT企業で働いている女友達からLINEが届いた。面白いパーティーとは、若手のベンチャー経営者が多く集まる交流会のことらしい。

実を言うと、ここのところ、残念な男ばかりを連続で引き寄せてしまい、すっかり自分への自信を失いかけていた。

—若干胡散臭いけど…。せっかくだし、参加してみようかな。

瑠璃子は自らを奮い立たせ、パーティーに顔を出すことを決めたのだった。



パーティーは『ティー・ワイ・ハーバー リバーラウンジ』を貸し切って開催された。レストランに隣接された、水上に浮かぶラウンジは、まるで運河に浮かぶ船のようにロマンティックな雰囲気だ。

パーティーは、IT系のベンチャー企業やスマホアプリ、キュレーションサイトなどの経営者で賑わい、人々がしきりに名刺交換をし続けているという少し異様な空間だった。

誘ってくれた女友達も、いつのまにか集団に紛れて名刺交換に夢中になっている。

—場違いだったかなあ…。

まずは自家製のクラフトビールでも飲もうと、バーカウンターに向かいかけたとき、突然誰かとぶつかった。

「…すみません!」
「こちらこそ…すみません…」

その男と見つめ合うこと、約5秒。一目惚れとは、まさにこのことを言うのだろう。瑠璃子は稲妻に打たれたかのごとく、恋に落ちたのだった。

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