ミナミちゃんの恋人 Vol.4

愛する彼の“山の手シティボーイ”への劣等感。マテリアルガールだった女に芽生えた、妻になる決意

―どうして私が、こんな辺鄙な土地に住むの...?―

幸せな家庭を築くことを夢見て、コツコツと女としての人生の駒を進めてきた大手航空会社CAの美波(ミナミ)、27歳。

ルックス・収入・性格とともに完璧な港区男子・孝太郎と出会い、順調に婚約まで済ませた、まさに幸せの絶頂期。

「浅草に住もう」という提案に戸惑う美波だが、さらに彼の友人から「孝太郎は“下町の成り上がり”」と忠告を受ける。

そして、浅草で育った孝太郎の素顔が少しずつ明かされるが...?


「今日来て、孝太郎くんが浅草を好きな理由、分かってきたわ」

“浅草に住みたい理由を聞いてくれ”と言いながら、なかなか話を切り出そうとしない孝太郎に、美波は優しく声をかけた。

「私は江戸っ子の孝太郎くんも好きよ。地元が落ち着く気持ちもよく分かったし...」

シンと静ま......


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