港区男子のお宅訪問 Vol.1

総額1,000万円超えのインテリア!モダンヴィンテージを体現する部屋の主は?


リビングからつながるベッドルームに置かれたデスクチェアはイームズだが、ここにも彼のこだわりが。

「生地はテキスタイルデザイナーのアレキサンダー・ジラルドがデザインしたデッドストックの生地が使われている。15年前に見つけて以来、愛用しています」

全体はシンプルだが、随所に散りばめられたアンティーク家具がアクセントとなり、センスのない人間がどんなに頑張っても醸し出せない“本物”が隅々に息づく部屋になっている。

恵比寿、お台場、横浜、学芸大学…。これまでは、どこも2〜3年で引っ越しを繰り返してきたが、現在の部屋はすでに4年半住んでいる。

その理由はコスパの良さ。


「ジムもインフィニティプールもあって、さらに朝食は500円払えばビュッフェが利用できる。駐車場はバレーパーキングで、電話1本で出しておいてくれるでしょ。それで部屋からスカイツリーも東京タワーも見られるんですから、お得としか言いようがないですよ(笑)」

今までにないほど、この部屋を気に入っているジョンさんだが、引っ越すとしたら物件に求める条件は3つ。

1つ目の条件は、「リビングが20畳以上あること」
そして2つ目は「間取りが正方形で窓が多いこと」

「日本のマンションの多くは長方形でしょ。あれがすごく嫌なんです。家具の置き方に選択肢がないから、必然的にテレビとソファの距離が近くなるし。あとね、長方形だとなんか電車みたいで(苦笑)」


住む部屋とともに自分もアップデートする


最後3つ目は、「築3年以内であること」。

街はもちろん、マンションも新しいほうが「自分がアップデートされる感じがする」、というのがその理由だ。常に時代の空気を読み、先を行くことを求められるデザイナーならではのこだわりだ。

ピーターマックスのヴィンテージの灰皿と、ホテルや海外の展示会で頂いたペン。


ちなみに海外出張時に滞在するホテルですら、1泊ごとに変えるというから驚く。

毎日荷物を移動させ、いちいちチェックイン&アウトの手続きをするのは面倒だが、それでも得難いものがあるのだとか。

「求められ続けるには、どれだけ情報量を持っているかが大事だと思うんです。持っている情報も古いままではダメ。だから、例えばパリに5泊いるなら5つのホテルに泊まります。そうすれば1箇所に泊まるより5倍の情報が得られるし、常に情報がアップデートされるでしょ。定宿に連泊するなんて、僕からしたら逆にもったいないと思ってしまう」

このスタイルを10年以上続けているというジョンさん。

考えてみれば、食べる、寛ぐ、寝るといったライフスタイルが凝縮されている場所こそホテルである。だから彼の部屋には、これまで過ごしてきたホテルでの時間、経験が形になって表れているのだろう。

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