天現寺ウォーズ Vol.6

慶應幼稚舎受験の天王山!港区妻に与えられた、驚愕のセレブミッションとは

東京の勝ち組女である“港区妻”に、実は純然たる階級がある。頂点に君臨するのは、名門に生まれた生粋の「東京女」。

一方、結婚により港区妻の仲間入りを果たした女もいる。地方出身で元CAの桜井あかりも、そのうちの一人。

順風満帆な人生を歩んできたあかりが次に挑むのは、慶應幼稚舎受験であった。

信頼する友達・凛子の計らいで紹介制の個人教室を訪れると、美貌の講師、北条ミキに、旬の素質を指摘され、幼稚舎受験に心が傾く。

しかし玲奈と百合は、あかりの甘さを指摘、幼稚舎出身の玲奈のお茶会に呼ばれたあかりは、レベルの違いに愕然とする。悩むあかりだったが、凛子に叱咤激励され、受験を決意。

そして半年後、受験の天王山と言われる7月を迎えた。慶應幼稚舎説明会に向かったあかりと修司は―。


「さすがの環境だったなぁ……。校内に並んでた動物の剥製や化石、本物だろ?標本もすごかったし、子供たちの油絵も上手だった」

幼稚舎を出て、古川橋近くまで歩いたところでタクシーを拾うと、修司は興奮冷めやらぬ様子でネクタイを緩める。

どうなることかと心配していたが、講堂で舎長の話を一生懸命聞いてメモを取る修司の姿が、あかりには嬉しく、心強かった。

「ほかにもいくつか説明会行ったけど、校風に関して言えば幼稚舎が一番旬にあってる印象だわ。おおらかで子供が得意なことを思う存分伸ばす、っていう信念を感じたね」

あかりも紺のジャケットを脱ぎながら、講堂で聞いた話を思い返す。

「幼稚園のお友だちって、玲奈ちゃんと、凛子さんだっけ?すれ違ったけど、俺挨拶しなくてよかった?」

「うん、いいのいいの、目立っちゃったら迷惑だろうし。実は、受験するって聞いたことない幼稚園のお母さんたちが、いっぱいいたんだよね…」

最初は、声をかけようか迷った。しかし何人かの母親と会ううちに、あかりはある事実に気が付いたのだ。

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