オーナーシェフのクリストフ・ポコさんが、リヨンの味はもちろん、内装のこだわりや本場さながらのフランクな接客までを忠実に再現したこの店は、まさにフランスそのもの。
道行くフランス人たちがポコさんと挨拶を交わす光景も日常で、「飛行機に乗らなくても来られるフランス」とポコさんは笑う。
この日の「季節の肉料理」は、どの具材も丁寧に火が通された「季節野菜のポトフ」。肉厚の豚肉は、口の中でほどけてしまうほど柔らかい。
別々に火入れした具材の上から、食べる直前にスープを掛ける。このスタイルは珍しいが、フランスの家庭の味に近付けた優しい味わい。
オーナーシェフのポコ氏は、フランスから取り寄せたカウンターやワインセラー、パリのビストロに多いという螺旋階段を設え、細部までフランスらしさにこだわり店を作った。
祖国を懐かしむフランス人にとって、こういう店は心のオアシスでもある。
小さな店が並ぶさまや路地が縦横に走る景観が、パリのモンマルトルに似ている神楽坂。そんな街を求めてフランス人が集まるからこそ、自然とカフェやビストロが充実し、神楽坂は「フレンチの街」といわれるようになったのだ。
まだ神楽坂が残っていた!32歳からはこの街で大人の階段を上る
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