表紙カレンダー Vol.29

バーで発見!田中みな実がついに『可愛い』から『綺麗だ』への最終形態に突入している!


恐らく、流れに身を任せるということなのだろう。潔いが、田中さんの場合、それは“ぶりっ子キャラ”を受け入れることに等しい。面白おかしく取り上げられることは得する一方、損することもあるはずだ。

「私はそれでいい。キャラクターが確立していれば、それは強みになると信じているので、まったく悲観していません。

私は、アナウンサーであることをベースにしてお仕事させていただいています。その知識や技術がある上にキャラクターが乗っかってくる分には一向に構わない。30代の寂しい独り身みたいにくくられても、ね(苦笑)。

芸能界だけでなく、一般社会で働いているOLさんだってレッテルを貼られてしまうじゃないですか。30歳を越えてバリバリ働いていたら『強い女』とか『可愛げがない女』とか。

仮にそんな女性が神楽坂のバーで飲んでいたら高飛車だと思われるかもしれないけど、どう見られても、それが自分にとって心地いい生き方だったら貫けばいい。

貫いて、10年後、振り返ったときに恥ずかしくなって顔を赤らめたっていい。今は今しかない。それを享受するべきです」


田中さんの口調はきっぱりしていて清々しい。人としての強さを感じさせる。その感想を伝えると、今度はこんな答えが返ってきた。

「私は女ですから、甘えるところは甘えるし、おいしいところはのっかる。その代わり、〆るところはキュッと締めていく。

そのたくましさが必要だと思います。強く頑張っている女は格好いいけど、私は可愛げがある女でありたい。それがたとえ計算だとしても」

最後の言葉を聞いた瞬間、ふと「あざとい」という四文字が思い出された。けれど、なんとも正直で人間らしい。そんな生き方はあっぱれだと、微笑む田中さんを前にして実感した。


■プロフィール
たなか・みなみ 1986年生まれ。NY出身。2009年、TBSテレビに入社。『サンデージャポン』『爆報!THEフライデー』など人気番組の司会を務め、’14年9月末に退社。同年10月よりフリーアナウンサーとして活動中

■衣装
ワンピース¥14,000、バッグ¥12,000〈ともにセルフォード TEL:03-3261-2857〉、イヤリング¥6,417〈アビステ TEL:03-3401-7124〉

■クレジット
Photos/Akira Maeda@MAETTICO,Styling/Yoko Tsutsui@PEACE MONKEY,Hair&Make-up/AYA@LA DONNA,Text/Mio Amari,Special Thanks to Bar LIDEMO

まだ神楽坂が残っていた!32歳からはこの街で大人の階段を上る

アプリでのご利用はこちらから
※最新版のアプリをダウンロードしてください。

紙版をお求めの方はこちらから

※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。

【表紙カレンダー】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo