
恋の大三角形:「結婚したい」と言いながら結婚向きの男には惹かれない、女の矛盾
東京を生きる女たちは、もう気がついている。
「素敵な男の隣には、既に女がいる」という事実に。
自分が好きになるくらいの男を、他の目ざとい女たちが見過ごすはずがないのだ。
繭子は商社勤務の洋平と付き合って2年になるが、彼からプロポーズの気配がなく、他の女の影を感じて彼に嘘の予定を告げ、深夜に我を忘れて洋平を待ち伏せる。
帰宅した洋平は繭子を優しく宥め、その後ふたりの関係は改善したように思われたが、30歳の誕生日に「まだ結婚は考えられない」とはっきり言われてしまう。
繭子は洋平との別れを考え始め、駆け引きのつもりで「結婚できないなら別れる」と告げたところ、洋平はあっさり「わかった」と引き下がってしまった。
すれ違う心
−私、洋平と別れたの…?
すっかり色を失ってしまった世界から目を背けるように、無気力に目の前のPCを見つめる。
一晩明けても、私はその事実を未だ受け容れられずにいた。
「“わかった”って…。私たち、これで終わりなの?」
引き止めて欲しかった。引き止めてくれると......
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この記事へのコメント
友人に欲しい。
彩香もいずれ同じ目に合いそう。
洋平なんてバチが当たればいいのに笑
もっと言ってください、シバユカ先生っ!