浅草で大人の粋を学べ Vol.8

いま浅草の観音裏がアツイ!ベタなメニューが異常に美味い新店はここだ!

マーガレット・リヴァーの「スィ・ホワイト2015」(グラス900円)。マーガレット・リヴァー産の白としては珍しいシャルドネとセミヨンのブレンドしており、複雑で奥行きのある味わいが楽しめる

グラスワインが900円均一という粋な計らい

ワインは、ナチュール系ワインをメインに、ワインに慣れていない人でも飲みやすいものを揃えている。「ワインは全てグラス900円均一にしています」と山田シェフ。

ボトル単価ではなく、1杯に注ぐ量で調整しているため、オーストラリアワインなどのグラスワインでは味わえないような1本も気軽にグラスで味わえるのだ。まだ知らぬ味わいのワインとの出会いを求めるワイン好きには堪らない配慮だ。

「もち豚肩ロースのポークジンジャー」(1,500円)

メインには、本格フレンチ感のある「鹿のロティ」などをオーダーするのもいいが、この日は「もち豚肩ロースのポークジンジャー」をセレクト。

生姜、ニンニク、醤油、赤ワインビネガーで味付けされた静岡県産もち豚は、柔らかくジューシー。「ポークジンジャー」と聞いて、誰もがパッと思い浮かべる味わいを、少し上級に仕上げるのが山田シェフのこだわり。洋食の街でもある浅草という土地にも寄り添い、ハンバーグやマカロニグラタンなども登場。初めて来たとしても、親しみがあり頼みやすい料理でありながら味はしっかりペタンク風にアレンジが効いていて、期待以上。

「浅草開化楼パスタフレスカ!! 卵黄と青唐辛子」(1,000円)

〆には、卵かけご飯をイメージしたという「浅草開化楼パスタフレスカ!! 卵黄と青唐辛子」をぜひ。パスタフレスカを茹で上げた後、バターと卵黄、醤油漬けにした青唐辛子を入れて混ぜ合わせる。茹でたパスタの熱のみで卵黄にわずかに火が入り、まろやかで優しい味わいのパスタが完成する。

ジャスミンライスと具材それぞれ全て別々に火を入れていくチャーハンならぬ「チャハーン」も気になる一品のひとつ。山田シェフに「チャハーンってなんですか?」と聞いてみて、シェフとの会話を楽しむのもいいだろう。

カラアゲにビールを一杯楽しんでチャハーンを食べて帰って行く男性もいれば、女性二人でワインと小皿料理をしこたま楽しむ人もいる。『ペタンク』の楽しみ方は、訪れた人がその時の気分で決めればいい。山田シェフも「美味しかった」よりも「楽しかった、また来るよ」という言葉を頂ける店を目指したいと語る。

今夜は『ペタンク』を訪れて、自分流の楽しい時間の過ごし方を見つけてみてはいかがだろうか?

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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